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大久保バプテスト教会 聖書の学び

大久保バプテスト教会で祈祷会に配信されるメルマガを掲載しています。
聖書の学びを御一緒に

メルマガ # 使徒行伝16章6節~10節

2009-06-03 18:07:37 | 聖書
 みことば:「彼らは、アシア州で御言葉を語ることを聖霊によって禁じられたので、フリュギア・ガラテヤ地方を通った。」使徒16:6 岩波訳

 今夜と明朝の祈祷会は、使徒行伝16章6節~10節を学びます。

第二回目の伝道旅行は、シリヤ・キリキヤ地方を通って福音の種まきを進めます。使徒パウロたちはアジヤ地方へ旅行を進めたかったのですが、「聖霊によって禁じられ」、進路を変えてフルギヤ・ガラテヤ地方へ向かい、またムシヤからビデニヤに進もうとしたのですが、「イエスの御霊がこれを許さなかった」のです。パウロたちは、方向転換を再度してトロアスへ行くことにしました。

 皆さんは、今までの歩みの中で、進路が断たれたという経験や方向転換を余儀なくされた経験、または切望していた事が叶えられなかった事や頑張って立てた計画が現実に至らなかった経験などがあるでしょうか。私も先月、アメリカでの研修を受け、またテキサスの山中ファミリーを訪ねたかったのですが、新型インフルエンザのことを考慮して、行く事を断念しました。

 今回の箇所で、使徒パウロの伝道隊は「聖霊」と「イエスの御霊」によって進路を変えたと著者ルカは記します。「聖霊」も「イエスの御霊」も同一の神の霊ですが、それぞれ方向転換へと導いた手法が違っていたので、違う言葉を用いたとされています。その手法はたくさんあると思います。よく考えられるのは、健康問題です。社会情勢や経済的な問題、家族の諸事情、または季節や天候状態も考えられます。そういう理由で旅行プランを見直す事もよくあります。

 現在では、いじめ、受験失敗、転勤、失職、自己破産、離婚、中毒症、病気、戦争などがあります。それらによって人生計画がメチャクチャになったと思い込み、人や時代や生い立ちを恨んだり、自暴自棄に陥ることがあります。使徒パウロも病気を持った人、投獄や難破の経験が多くあった人です。しかし、それらすべてを「聖霊」、「イエスの御霊」による啓示、つまり神様のお導きと信じるのです。自分たちの思いや計画を最優先するのではなく、「神様には別のご計画がある」とすぐに切り替えができ、前進する信仰があったのです。

 大久保教会のこれからの歩みも、時に試練に立たされ、誘惑にあい、方向転換を余儀なくされることもあるでしょう。礼拝出席者の減少、教会員の転出、会計決算上の赤字、病気や事故、希薄な交わり、サタンの誘惑などは私たちの志気を弱め、心を痛めることです。しかし、最も大切なことから目を逸らしてはならないのです。それは、キリストの十字架と復活の証人として生かされているという神様の私たちへの御旨とご計画です。

主の御旨を求めて、共に聖書の御言葉に聞き、共に祈り、そして主の導きを信じて主に従ってゆきましょう。そうしたら、パウロが幻を与えられてマケドニヤへ導かれて行った様に、私たちにも幻が与えられ、聖霊によって福音伝達のために力強く導かれる、そのように心から信じます。共に祈りましょう。この箇所からルカが伝道隊に4人名目のメンバーとして加わり、文章が「かれら」から「わたしたち」に変わります。どうぞ大久保教会の働き人として積極的に加わってください。

 週の後半も主が共にいてあなたを守り導いて下さるようにお祈り致します。
 主に在りて 大久保教会 牧師 河野信一郎