大人の事情とか

今年の初め頃、空き家だった隣に、子供三人いる一家が越してきた。
今まで、この近所は突き当たりの家の兄妹だけだったのだが、男の子がいっぱいになったので、同級生とかも来て、やたら騒がしくなった。

子供が騒ぐ声は、まぁ賑やかで宜しい。
この辺、秘密基地ならぬバレバレ基地で書いた。

金曜日の朝、会社行こうとしてたら、玄関のチャイムが鳴った。
出たら、引越業者がいて、「隣の引越で車止めてます。邪魔だったらすぐどけます。」

おろ、お隣引越？　だが、朝は忙しい。
気にするまもなく出かけた。

夜、帰ったら、母親が「お隣さん引っ越してったでしょ。夕方に、誰かが来てチャイムならして、ドア叩いてた。」
土曜日の朝、セカンドバッグを小脇に抱えた、明らかに堅気でないっぽいおっさんが、隣の空き家を見上げながら、どこかに電話してた。

まぁ、いろいろ、あるんだろう。

突き当たりの男の子が、空き家になった隣を見つめて、呆然としてたのが印象に残る。

僕、大人には大人の事情があるんだよ。
君も大きくなったら、判るよ、きっと．．．