これはナラの木ではありません。ブナの木です。植物学的にいえばわりあい近い仲間です。日本では雪深い奥山に立派な林があり、私たちを感動させます。これは数少ない太平洋側のブナ林といってよい宮城県金華山のブナです。今回の被災地のひとつです。ブナ林はふつう標高800mくらい以上にあるのですが、ここのブナ林は標高100mくらいある特異なものです。そんなブナ林も春の強風で倒れることが多く、林はすきまが多くなっているのですが、この木はまわりにブナの木がなくなって孤立しています。
ブナではありますが、今の私には「ナラの木」と重なって見えます。「孤高」ということばにふさわしい姿です。独りになっても黙って立っている。ブナもまた強い木だと思います。
2011.9.16
ブナ 2008年10月27日 宮城県金華山
ブナではありますが、今の私には「ナラの木」と重なって見えます。「孤高」ということばにふさわしい姿です。独りになっても黙って立っている。ブナもまた強い木だと思います。
2011.9.16
ブナ 2008年10月27日 宮城県金華山