岐阜/医大生が指導する明光義塾長良教室&芥見教室

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★『あの頃の手記』について!

2010年10月31日 17時01分47秒 | 日記
★20歳の頃

『あの頃の手記』
と云う作品を書いたのは私が20歳の年の暮の事でした。何故この作品を今になって話していくのかと云いますと実は昨日30日は学生時代のクラブのOB会でした。毎年開催をしていましたが2年前から2年毎に変えました。今回はクラブ『文芸部』の創始者Tさんも参加してくださいました。そして初めて私は1963年発行の『創刊号』を手にしてブルブルと心が震え動揺を隠すことはできませんでした。其の夜遅くまで話し込んで昔に気持ちが戻ったことは云うまでもありません。

 そしてホテルに帰っても興奮し一睡もできず先程返ってきた次第です。しかし私の心は20歳の頃泣きながら書いた『あの頃の手記』が忘れることはできなかったしその時代の私そのものだったですからだぶって思い出すのでした。
この作品は鬱積した気持ちを赤裸々に描いた作品でした。特別面白いと云ってくれた方はいませんでしたが力作だったとよく知る友は云いますし涙も一緒に流してくれました。作品を発表して更に20数年経ってからの話です。

私は『あの頃の手記』を再度書こうかと思っています。それは年をとりますと今まで見えなかったことが客観的に見ることが出来てきたからなのです。
みなさんは般若雄高という作家を知っているでしょうか・・・『死霊』は昭和21年その同人になった『近代文学』誌上に発表された作品です。武田泰淳は「死霊」は執拗に模索する。時には荒々しく時にはよろめきながら模索する。そしてその模索は強靭である。その全形は思いつめ、四肢を打ちふるわせ、強敵に立ち向かっている力士に似ている。作者はその全形で、極空を凝視し、非現実を追及しているかに見える。・・・しかし現実とは存在其の存在するもののすべてである。他人が其の存在にさえ気づかぬような「物」でさえ、彼は何度もくりかえし見てしまっているのだ。<中略>「物」の原資と衰滅に塾視によって結びつけられている。・・・と書いています。

 この作品は先程も書いたように近代文学の創刊号に書かれ第12章までの予定でしたが死ぬ直前まで書き第9章まできて未完に終わった世界文学史上未曾有の形而上学的思弁小説なのです。この偉大な作家の『死霊』と私の小説などは比較すること自体意味のないことなのですがただ云えることはこの形而上学(一般的には実体や自己などの存在を規定する普遍的な原理について研究する哲学の一領域)における表現を用いて書きあげた作品が『あの頃の手記』という作品でした。ですから20歳の頃悩み悩んでどうしようもなく作品の中でしか解決を見出すことが出来なかった私にとっては悲しい20歳の時代でした。それだけにこの作品は思い出が大きかったのです。多分自分の人生の半分のエネルギーをここで費やしたかもしれません。何も知らない皆様にこのようなことを書いても訳が分からないことだと思いますが過去を振り返った時<あの時ああすれば良かった・・・>とか<舵を左でなく右に切っていたならまた違った人生であったかもしれない・・・>と思うことがあったかもしれないし今後出てくるかもしれないのです。ですがOB会を終えて思うに懐かしさと共に過去の歴史に楔を打ち込んでいってるような再確認しているような気がしてなりませんでした。

 金もなく学校も行かず無気力、無関心で過ごした抜け殻のような学生時代。気がつくと友達ははるか遠くに行っていました。ギターを孤独の中でつま弾きながらロマンティックに過ごしたやるせない日々。酒に溺れるしかなく金がないから安い焼酎を買って飲んでいました。当時の焼酎は今のような酒でなくひどいものでしたがそれでも煙草と酒に溺れ気違いのように原稿用紙に向かって書き物をしたものです。作家になりたいとか発表したいとかそんな野心はなかったです。ただそうしていなければ怖かったのです。『あの頃の手記』は形而上学的に書いた20歳の私の遺産でした。今は読み返すことさえ苦痛です。悲しみです。

 そんな訳で楽しみにしていましたOB会は無事に終わることが出来ましたしそれぞれに思いを駆け巡っていたことでしょう。また2年後会えそうです。

 塾の方は10月が今日で終わりました。一年の中で5月、10月は比較的のんびり出来ます。生徒もそんな気がするのでしょうか・・・少しだれる時期でもあります。11月になりますと一斉に期末テストや実力テストが始まります。そして高校生の場合は指定校の推薦も決まりますしセンター試験に取り組みが熱を帯びてきます。中学生は12月初めの三者面談が大事になってきます。行き先がかなり具体化してきます。そのためにもこの11月の試験はかなり頑張らなくてはいけないのです。
 何年かのちこの人生での最初の決断は大きな意味を持ってきます。今は理解が出来ないと思いますが後々ボディーブローのように効いて来ます。ですからレベルは個々によって違うわけですが精一杯の努力をしましょう。そうすることできっとあなたの未来は大きく羽ばたいていく筈です。この冬は非常に寒くなりそうです。昨年はインフルエンザが流行りましたが注射など確実にしておいてください。たかがインフルエンザですがされどインフルエンザです。また体調面をプレッシャーで壊す方が男女問わず何人か必ず出てきます。心の悩みを抱え込まないでおきましょう。ただ友達同士話し合うことはいいのですが得てして愚痴のこぼし合いになることがあります。注意しましょう。
 凡そものを考えるときは明るい空を見ながら考えましょう。遅い夜自分の部屋で考え込むことは止めましょう。みなさんは若いのですから健康的な考えを持つべきです。暗がりでは発想が暗くなります。時間はまだあります・・・焦らない!

『備わるを一人に求むること無かれ』

ひとりの人に才も徳もすべて備えるように要求しても無理である。完全無欠な人などいるわけがないから、人の上に立つ人は一人一人の長所を生かすように努力すべきであるということ。

<詳細>
長良福光教室&芥見教室HP  
http://mm.visia.jp/dozan/ 

長良福光教室 058-210-1730
芥見教室    058-244-0170
 

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