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列車ホテルへようこそ!・・・サバイバルには強いが寒さには弱い男

2014年12月15日 22時08分40秒 | サバイバル

 

「列車ホテル」という鉄道用語があるらしい。

鉄道マニアに友人に聞いたら知らなかったくらい滅多に使われない用語のようだが、俺は体験してしまったのだ。

滅多に乗らない鉄道での旅の帰り、新潟は大雪。

俺が乗車したのは糸魚川駅の一つ手前の直江津駅・・・時間にして1時間弱の距離である。

大雪警報が出たが国道は混雑もしていなかったのでタカを括っていたら、JR線は直江津~糸魚川間で落雷が原因で電気系統が故障、特急列車が途中で立ち往生して復旧の見込みが立たないとのこと。

復旧に何時間かかるかわからないので、特急列車に乗車して待機することになった。

糸魚川に帰るには、もうバスもない時間である。

二時間待機した深夜になってから、「本日、落雷が原因の故障個所の復旧の見込みが立ちませんので、復旧まで列車ホテルをご利用下さい。」とのアナウンス。

列車ホテルとは初めて聞く鉄道用語だが、要するに復旧するまで列車内で寝ていて下さいという意味らしい。

こんな時の日本人は聞き分けがいい。

乗客たちは、籠城に備えて週刊誌や飲み物を買い込んで、思い思いに寝る態勢に入った。

俺が普段持ち歩いているバックには、耳栓・アイマスク・歯ブラシ・本・サバイバルナイフ・ヘッドランプ・火打石などを常備してある。

ズボンの尻ポケットにはハンカチではなく日本手拭が入っている。

ハンカチより手拭いのほうが多用途に使え、旅先で温泉に入る事になった時も海岸でヒスイを見付けた時も包んで持ち帰ったりと大活躍するのだ。

列車ホテルが決定したら、早速歯を磨いて熟睡態勢に入ったが、寒くて真夜中に起きてしまった。

他の人はスヤスヤ寝ているみたい・・・俺は好奇心が強くて色んな所に旅に行くけど、最近は寒い所は苦手なのだと自覚するようになった。

停電で運休といっても、幸いな事に俺が泊まった列車ホテルは直江津駅構内だったので電気は使えて暖房もそれなりだったが、立ち往生していた列車内は暖房が使えたのだろうか?

列車ホテルといっても毛布の貸し出しがあるわけでもなく、缶入りのデニッシュ(菓子パン)が配られただけである。

 

ニュース映像で観る、災害で運休した列車内や飛行機内で待機する人々・・・自分が同じ境遇になるとは

ちょっと大人になった気分(笑)

 

 

 



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