糸魚川市・上越市・妙高市が共同開催したモンベルの「SEA TO SUMMIT」は、シーカヤック部門を担当した糸魚川エリアは無事終了。
開催の挨拶をする米田糸魚川市長。その左はモンベルの辰野社長で、米田市長の挨拶をうながす際に「村長どうぞ!」と紹介されたので、「社長、市長ですっ!」と耳打ちしたら会場が湧いた(笑)
1年がかりで準備したので、ベタ凪の好天は天祐という他ない。B&Gが担当した前日のレンタル艇使用の初心者18名の講習会も、楽しかったとの感想。
80杯のカヤック船団がゴールを目指す光景は壮観だった。朝6時に出発してしばらくすると、海面がキラキラ光って幻想的な風景が広がった。糸魚川市はドローンを持っているのに、撮影しなかったのはもったいないネ。次回は提案しておこう。
コースを漕いだことのある人物は私だけなので、先導役を担当。危険な小泊漁港を過ぎたら好きに漕いでもらった。使用艇はデインギー(小型ヨット)用の浮力体を転用設置した木造セイリングカヌーで、マストホールに目印のセーフティフラッグも設置。この艇を選んだのは二人乗りなので、現地状況を無線で実況しやすいからである。
トリムとエンジン役に、ラ王ことフォッサマグナミュージアム学芸員の香取さんを頼んだ。
心配していたのが湾になった弁天浜から外海にでる時のウネリで、初めて外海に出る初心者はスリルがあったと思うが、幸いにも一人の転覆者も脱落者も出さずに参加者80余名全員が6・7キロを漕ぎきって筒石にゴールイン。
参加者は自転車で上越市を目指し、そして妙高市の登山へと向かっていった。
糸魚川・上越エリアにはシーカヤックのプロがいないため、行政に進言して県北の笹川流れカヤックセンターの飯山氏と、能登の臼井氏に来てもらい安全面のサポートを頼んでもらった。左から臼井氏、飯山氏、香取氏、モンベルの設楽氏。
昨年の実証実験では問題噴出でどうなることかと心配したが、B&G側の改善提案を行政とモンベル側が真摯に取組んだ結果、今回は及第点をつけてもいいのではないか。
ゴールの筒石では、地元有志がカキ氷の振舞いをしてくれた。サポートメンバーが上陸した時点では参加者は自転車でゴールを目指していたので、最後はあまったカキ氷をボランティアの海洋高校生が食ってくれたが、目をつぶらせてレモンシロップの部分を食わせて「これなに味だ?」と聞いたら「メロン味!」と答えて大笑い。若いっていいなぁ(笑)
関係者一同、みんな懸命に頑張った。終わりよければすべてよし。もちろん今回も改善点はある。
参加者のなかにはSUPやゴムボートもいたし、リバーカヤックの豪のものもいた。
打ち上げ花火的なイベントに終わってはもったいない。地元に漕げる人材・海遊びに精通した人材を育成する機会になってくれれば幸い。求むB&G会員!