試作を繰り返していたクリスタルボウルの破片で作った風鈴が完成して、ついに熱海の「くりすた庵」さんに納品することになった。
音が響く理屈が解ったので、形状やサイズに迷いがなくなり、風鈴にしなくても単品を棒で叩くだけで予想外に音が響いてくれて歓喜。
破片を成形しただけではいい音は響かない・・・本当に苦労したので詳細は明かせない。石笛の時もプロ演奏家や神道家から注文を受けるまで進化させていったのだが、カタチを真似たり、説明文をそのままコピーして「独自に開発した!」と商売する輩が多いのだ。
いっぱい作った・・・適当に並べて叩いてみたらガムランみたいな音が響いた・・・膨大な労力と時間をかけて辿り着いた長い道のり。
音楽の素養のある人なら、好みで並べて叩けば楽器になり得ると思う。
牧野持侑さんなら、どんな音を作るだろう?
誰でも遊べる楽しい器、これぞ楽器の原点回帰。
作った人も遊びなら、買ってくれる人も遊び。
遊びをせむとや生まれけむ、と無邪気に遊ぶ子供をみて昔の人は首を傾げたそうだが、そりゃ楽しいし面白いから、遊びのない人生は損だと思いますぜ。