5回も体験会講師で各地に出歩いていた8月、最後の大阪での講師を終えて帰路に能登に寄った。
因みに体験会内容は、古武術式薪割り・忍者入門講座・素潜り・楽器つくり(2回)というもの。
さてなぜ能登に寄ったのかというと、奥能登に真脇遺跡(まわきいせき)というヒスイが出土している縄文遺跡があり、以前に訪れた時に真冬なのに海岸からイルカが泳いでいるのを見て、ずっと気になっていたのだ。
8月の能登島にはクラゲが沢山・・・ラッシュガードかウエットスーツは必要だ。
幻想的な風景
糸魚川では4~5月くらいに200~500m沖をカマイルカが西から北に回遊していくのが見えるのだが、彼らは夏を陸奥湾で過ごすのだと聞いた事がある。
ところがここ10年ほど前から、地球温暖化の影響か能登半島東側の能登島にイルカが定住したらしい。
そこで能登島のダイビングショップ「ドルフィンスマイル」さんのイルカウオッチのボートでイルカの海に案内してもらった。
漁師さんたちもイルカウオッチの船を出している。シーズンは5月から9月まで。漁船の手前にイルカの背びれが見える。
能登大橋の沖合にイルカがいた!
カマイルカより大型のミナミハントウイルカの12頭の群れ!
岸から50m、水深5~10mくらいのポイントでボートからエントリー。
ドルフィンスマイルのオーナーのアンさんが愛用するバラクーダーという長大なフィンが格好いい。
基本的に素潜りでのイルカスイム・・・幻想的なクラゲとアンさんのバラクーダフィンが優雅にしなる光景を撮影していたら、イルカが出る前にバッテリーダウン(笑)2泊3日の旅のクライマックスで撮影できないという失態。
体長2~3mのイルカが、触れるほど近くを泳いでく。
糸魚川から車で時間少しでイルカと泳げる海がある事に感動した。
能登島から70キロ北に位置する真脇遺跡の縄文人達は、追い込み漁でイルカを大量に獲っては食っていた事が知られるが、彼らが食っていたイルカは6割がカマイルカでミナミハントウイルカも少しは食っていたらしい。
温暖化は深刻だが、能登のイルカはほんの少しの見返り。