俗にピンクヒスイと呼ばれる桃廉石は、ヒスイとはまったく別の鉱物。
可愛らしいので人気があるが、ヒスイと違って非常に柔らかく、普通サイズの勾玉でも加工途中の一瞬の気に緩みで削れ過ぎて形が崩れてしまう面倒な石。
ピンクヒスイの柔らかさが表現できてきた。
こんなに小さい!
形のバランスもそうだが、鏡面仕上げにするのもそれなりの腕が必要だ。
もっともピンクヒスイ製勾玉を綺麗な形のまま鏡面仕上げにまで研磨できる人は少なく、多くは半艶程度の仕上げだが、これまで観たピンクヒスイ製勾玉でこれ以上は望めないという最高の鏡面仕上げをしていたのがW師匠!・・・流石である。
それでも何度か勾玉を作っていくとバランスよい形を保ったまま鏡面仕上げに近くなってくれるが、10円玉に4個が乗るサイズの超小型勾玉となると格段に難しくなってくる。
望み通りの加工に成功しても、今度はその柔らかい質感を表現できる写真技術が必要になってくる。
ピンクヒスイは、色合いもそうだけども独特の柔らかい質感がイノチだと思うのだ。ポッテリと柔らかい質感・・・そう、それは赤ちゃんの柔らかさ!とハタと気が付いて、赤ちゃんっぽいデザインにした。
堅い石で作った勾玉が柔らかく感じて貰えたなら、それは非常な喜び。
私の写真の師匠は、玄人裸足のアマチュアカメラマンの友人である正義と男気の人、赤野隆造さん。
写真の師匠といっても事細かに教えてくれるわけではなく、疑問点や改善点などに答えて貰っているのだ。
彼のアドバイスのお蔭で、どんどん写真技術が向上してきている。
佳き友を持つ事が人生の幸福・・・。