つばさ静岡を見学、交流会を開催

2016年05月29日 | 日記

 5月27日、静岡市にある重症児施設「つばさ静岡」に、
ひろがりから丹羽理事長ら4名で見学に行ってきました。
 

 「つばさ静岡」は、6月11日の講演会で講師をお願いして
いる、浅野一恵先生(小児科医)が勤務する施設で、食を通じ
て重症児の豊かな生活を目指した実践を行っているユニークな
施設です、その取り組みを、見学せていただきました。

浅野先生に施設内を案内いただきましたが、床や壁など
木をふんだんに使った造りで居住空間も広く、明るく温かみ
のある雰囲気、ゆったりした環境で、うらやましい限りでした。

施設見学後、重症児の特性に合った食形態を開発され
ているので、各食形態の試食をさせていただきました。


普通食 まとまり刻み食

まとまりペースト食 胃ろう食

管理栄養士さんや調理師さんから、それぞれの調理法に
ついて説明を受けました。とくに、食塊の流動性、口腔や
咽頭でのへばりつきやすさに着目して、さまざまに試行錯
誤を繰り返され、誤嚥しにくい「まとまり食」を開発されてこら
れた経緯や苦労話を、お聞きしました。
上の写真からはわかりませんが、個々の形態別に実際に口
に入れると口腔での保持具合、唾液にふれても薄まらず、
口腔・咽頭で崩れず、かつほどよい変形具合を実感できました。

これらは食材に応じて、酵素入りゲル化剤、増粘剤等を組み
合わせ、水分量を微妙に調整して調理しているだけでなく、
見栄えも重視している点、感心すると共に大いに参考になりました。

午後からは、この施設でも取り入れている「ふれあい体操」を、
開発者である丹羽先生が、施設職員に、単に身体に触れる
だけの体操ではなく、その意味合いや解剖学的な根拠を説明
しながら、利用者さんと共に実践的な研修会をもちました。


つばさ静岡の職員の方々、ご多忙の中、丸1日の見学、
研修など、お時間をいただき、大変ありがとうございました。
浅野先生には、6月の講演よろしくお願い致します。

* ひろがりより:6月11日の講演会のご案内 *
このような、つばさ静岡の先進的な取り組みについて
浅野先生から、お話をいただく講演会です。
ぜひ、ご参加ください。参加要項や申し込みに関しては
本ブログ、上段左の「ブックマーク」からご覧ください。
ひろがりHP:http://hirogari28.web.fc2.com/