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鎌倉への付箋

散策中に記憶に留めた様々な鎌倉を紹介する写真ブログです。
皆さんの次回鎌倉訪問の参考にして頂けたら幸いです。

Reborn【三河屋本店】レストラン&ウェディングの舞台に生まれ変わる?

2025年01月22日 | 建造物
この度、明治時代から酒屋として営業をされていた三河屋さんがリニューアルすると案内がありました。
営業されていた頃は蔵に続く荷運び用トロッコのレールに心奪われた記憶があります。
 

鎌倉市内では七里ヶ浜の老舗商家の萬屋本店さんが2016年に結婚式が行えるレストランにリニューアルされましたが、三河屋本店でも同様のレストラン&ウェディングの舞台に生まれ変わるということらしいです。

 
 
 
 
鎌倉市では1996年7月に施行された都市景観条例に基づき市内に現存する都市景観の形成に重要な役割を果たしていると認める建築物等を景観重要建築物として指定しています。
その数、31件。若宮大路の中間あたりに位置するこの三河屋本店(1927年築年)は2002年4月に22号に指定されました。
 

歴史的にも貴重な建物が大切に上手く残されていくのは嬉しいですね。
2026年を愉しみに待ちましょう!

 

 


鎌倉で見る江戸の匠【旧川喜多邸別邸】偶然見つけた一般公開の文字

2024年10月14日 | 建造物
小町通りから寿福寺へ行く途中に、必ず通るようにしている鎌倉市川喜多映画記念館の庭先の遊歩道。
 
 
この日もいつものように敷地に入ると和辻邸の戸が解放されているの見つけた。そう、秋の一般公開だった。
 
 
何度も公開に足を運んでいるけど、やはり今回も見ずにはいられない。
 
 
 
旧川喜多邸別邸(旧和辻邸)は、哲学者の故和辻哲郎氏が江戸後期の民家を昭和36年にこの鎌倉に移築したもの。
川喜多夫妻はこの建物で様々な映画人たちを迎える場として使用したといいます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
囲炉裏のある居間、和辻が書斎として使っていた作りつけの書棚の和室、笠智衆が腰を下ろした縁側。
 
 
 
桟瓦葺き屋根のこの和風建築は平成22年に景観重要建造物に指定されています。次の公開は春です。

 

 

 

 

この日の撮影レンズ

 

 

 

 


起り屋根と秋桜【浄妙寺】初秋の青空に映える少し遅い見頃の秋桜たち

2024年10月12日 | 建造物
浄妙寺本堂の屋根の美しさを知ったのはいつだっただろう。
鎌倉に存在する寺社の建築を巡っている時に出会った起り(むくり)の屋根。
 
 
少しカーブを描いたような凸状になっている屋根の建築様式。
京町家に多く、その京では「柔らかな丸み」とも表現しています。
 
 
 
商家や公家屋敷、数寄屋に積極的に取り入れられた起り屋根は、あの桂離宮でも見られます。
鎌倉では対照的に「そり屋根」の寺社建築が多いのでここ浄妙寺の起り屋根のカーブが際立って感じるのかも知れません。
 
さて、本題。
 







その起り屋根の本堂裏にある足利貞氏墓所の周りの秋桜が見頃を迎えていました。
例年はもう少し早い時期に見頃を迎える秋桜ですが、今年は酷暑の影響か少し遅い見頃です。
 




 
もう定番の初秋の青空に映える起り屋根と秋桜です。

 

次はシオンが見頃な海蔵寺へ。

 

 

 

この日の撮影レンズ

 


国宝を愉しむ【円覚寺舎利殿】秋、徐々に・・・

2022年11月04日 | 建造物
宝物風入の期間は国宝舎利殿も特別公開されています。
 
 
 
 
 
 
堂をぐるりと囲む火焔欄間(かえんらんま)の繋がりに目が行く。
 
 
 
何度見ても、新しい発見がある。
 
 
正続院では円覚寺横田管長が聞き手となっての舎利殿の解説動画が公開されていた。
 
 
 
柱の上下の端が丸く削られているのは『粽(ちまき)』と呼ばれるという。
 
 
 
正続院に会場をつくり動画公開。こんな催しは初めてみました。
 
 
 
国宝舎利殿の公開は明日の5日まで。
 
 
秋、徐々に・・・。

 

 

この日の撮影レンズ

 

 

 


ここも鎌倉遺産【西御門サローネ】ライトの建築に影響を受けた造作たち

2022年09月13日 | 建造物
鎌倉遺産という言葉はありません。
 

私が勝手に残すべきと思う鎌倉の名所を記しているだけ。
 
 
ここ西御門サローネは、作家里見弴の自邸でした。
 
 
自ら設計にもアイデアを出したという拘りの名作。
 
 
この西御門サローネ、常時は非公開だったものが、毎週木曜から日曜日の11:00~17:00まで
入館料300円で公開を始めたのです。
 
 
 
 
ライトの建築に影響を受けた造作が髄所に見られます。
 
 
 
現代版ナースコールのようなもの。作動します。
 
 
 
 
 
 
 
また、奥の茶室は特筆ものです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
このまま静かな処であり続けてほしいと思う場所でした。
 

「お茶を飲みながら、里見弴の短編一つでも読んでいただける空間であって欲しい」というご主人。
カフェの利用で入館料は無料になります。
 
 
 
里見の驚くほどの好奇心と鎌倉文士の暮らしぶりに想いを馳せて、
あなたもゆったりとした時間をお過ごしください。