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りんごっこ劇場

どうせ一度っきりの人生,楽しまなくっちゃ!損々、
お酒に趣味に好きな事をして 我が老後まっ盛り! 花盛り!

貫井徳郎『追憶のかけら』読後感想

2021年09月07日 |  小説 読書

令和3年9月7日(火)

 

二十四節気の一つ『白露』です。

当地札幌は すでに秋の風情

 

 

区の図書館からお借りしていました

貫井徳郎『追憶のかけら』完読

 

 

478ページにも及ぶ 長編ミステリー小説とか。

 妻を交通事故で亡くした 

うだつの上がらない臨時講師が主人公

悲嘆の最中に、

戦後自殺した作家の未発表の手記をまとめる依頼を受ける。

人生を変えるチャンスとばかり意気揚々と取り組んだのだが

そこには 他人からの悪意が二転三転 四転までも・・・。

 

途中でやめられないのが貫井作品なのだが、

無理やり結末を先延ばしの感がどこまでも付きまとう、

素直に これもミステリー?

 

 

読書お勧めくださった先輩さん

今や 初めての推理小説にどっぷり

お薦め図書に、百田尚樹『野良犬の値段』

がありましたので、図書館へと。

申し込んだところ、

「市内の図書館には10冊ありますが、すべて貸し出し中で

あなたは355番目です。相当待ちますよ 良いですか」とのこと

お願いしました。

待ちましょう。

 

 


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貫井徳郎『新月譚』 読後感想

2021年08月25日 |  小説 読書

令和3年8月25日(水)

 

雨の水曜日です。

一雨ごとに秋に近づいているのでしょう

雨の日でなくとも こもりがちな生活

また、緊急事態宣言が出るようです。

デパートも入場者制限が行われているとのこと。

今までと変わらぬ高齢者の暮らし

受け止めてはおりますが、

何度同じことを。

 

 

区の図書館からお借りしていました

貫井徳郎『新月譚』しんげつたん

完読いたしました。

ミステリー作家 貫井徳郎

もちろんそのつもりで手にしましたが、

原稿用紙1000枚の 長編恋愛小説でした。

 

帯には、

絶筆した作家が隠し通した半生とは?

8年絶筆した作家・咲良怜花(さくられいか)は、

若い編集者の熱心な復活のアプローチに、

自らの半生を語り始める。

そこで明かされたのは、

ある男性との凄絶な恋愛の顛末だったーーー

 

あなたに認められたくて書いたのだ、

と叫びたい衝動が喉元までこみ上げる。

わたしの中には何かが眠って

いると言ってくれたから。

誰も気に留めないさえない女だった私を、

あなただけがただひとり認めてくれたから。

 

 

そうなんです。

ミステリー小説家 貫井徳郎の描く

トリックや、どんでん返しの全くない

長編恋愛小説だったです。

 

が、

答え「これはいけた」

 


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湯本香樹実『夏の庭』

2021年08月14日 |  小説 読書

令和3年8月14日(土)

 

区の図書館からお借りしていました,

湯本香樹実(かずみ)作『夏の庭』完読いたしました。

 

『夏の庭』ブログで知りました。

 

ブロガーさんの穏やかな語り口に、

いつも憧れていて、

お邪魔させていただいております。

更新が待ち遠しいブログでございます。

読んでみたくなり、

他の図書館からお取り寄せお願いしました。

 

文庫本でした。

裏表紙には、

『町外れに暮らす一人の老人をぼくらは「観察」し始めた。

生ける屍のような老人が死ぬ瞬間をこの目で見るために。

夏休みを迎え、ぼくらの好奇心は日ごと高まるけれど、

老人は元気になっていくようだーー。

いつしか少年たちの「観察」は、

老人と深い交流へと姿を変え始めていたのだが・・・。

喪われ逝くものと、

決して失われぬものとに触れた少年たちを描く清新な物語』

 

小学6年生3人が

「死について」考えるようになったのがきっかけとなって

おじいさんとのくらしにかかわっていきます。

今まで 子供の生活になかった、

洗濯ロープの貼り方 包丁の使い方 庭の作り方

そしてものの考え方などを知りながら、

夏の終わりが、大人への一歩となるのでした。

 

 

お盆です。

この時季に手にしたのが

ピッタリの物語のように思いました。 

心に残る一冊となり、

ありがとうございました。

 

 


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薬丸缶『天使のナイフ」読後感想

2021年08月10日 |  小説 読書

令和3年8月9日10日(火)のち

 

札幌区図書館

新型コロナウイルスまん延防止対策で

またまた休館かと思いきや

今回は休館いたしませんでしたね。

 

 

区の図書館からお借りしていました、

薬丸岳『天使のナイフ』完読。

暑さの中 出かけることもなくて、 

雨が降り でかけることもなくて、  

一気読み。

 

 

あらすじ 

4年前 新妻を殺された主人公は

それが中学生3人の犯行だったことを知り

「殺してやりたい」と怒りをあらわにする。

少年法により罪に問われることはなかった3人。

一つの事件を追っていくのかと思いきや

いくつもの少年犯罪が出てきて複雑にからみあいます。

 

作家に惹かれて手にしたのですが

作家は違えど マタマタ

少年犯罪と少年法をテーマにしたミステリーでした。

 

 

もうすぐお盆です。

 

 


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高村薫『土の記』上下巻 読後感想

2021年08月08日 |  小説 読書

令和3年8月8日(日)

 

区の図書館からお借りしていました、

高村薫『土の記』上下巻 完読しました。

 

 

奈良県の東のはずれの山中に独りで暮らす

婿養子の70代の男が農耕に明け暮れる

代わり映えしない日々が淡々と綴られている

特に、稲の生育には事細かく描写される中

合間合間に 人間模様が加味されるのだが

最後は・・・

 

そこここにオノマトメが、

 

文中から、

『それから、頭の上のはるか天空に響く

アオバズクのホォウホォウという声、

トラツグミのヒーィ、ヒーィという声、

さらには杉山のざわざわ

ざわざわ鳴る音を引き入れ、

それらの下からかすかに響くヒロロロロ、

ヒロロロロを引き入れ、

今夜のシュノーゲルアオガエルのオスはたぶん、

去年生まれて今年初めて繁殖期を迎えた幼い小さな団体だ

と想像する。』

と なにせ頻繫にです。

 

最初は、自分を文中へ引き入れるのに苦労したのですが

長編と思わぬほど 心惹かれて最後まで読み切り、

記憶に残る1冊となりました。

 

 

 


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