手ぬるいぞ！自民党の憲法改正案

自衛軍保持を明記　自民が初の改憲草案 　自民党は２８日、現行憲法を全面的に見直し「自衛軍」の保持などを明記した新憲法草案を決定した。環境権など「新しい権利」を盛り込む一方で、「国民の責務」に関する条項を新設。前文に「帰属する国や社会を愛情と責任感と気概をもって自ら支え守る責務」をうたうなど、公益重視の内容となった。 　全１０章で、条文は憲法の補則を除く９９の条文に対照させる形で整理。同党が条文形式で憲法改正案をまとめたのは初めて。次期通常国会でまず国民投票法を制定、来年中に予定される民主党の改憲案策定を待ち、憲法改正を政治日程に乗せたい考えだ。 　焦点の９条は、「戦争放棄」を定めた現行憲法の９条１項をそのまま堅持、「戦力不保持」を規定した２項は削除し、「国の平和と独立」を確保するため、首相を最高指揮者とする「自衛軍の保持」を明記した。１項の堅持は小泉純一郎首相が２８日の協議で指示した。 　自衛軍は緊急事態での秩序維持や国際協調活動にも使えるとし、海外での武力行使も可能にした。集団的自衛権は明文化しないが「自衛権に含まれる」として行使を容認。「軍事裁判所」新設も盛り込んだ。【一部引用】－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－ 憲法９条ももちろん改正の対象となるワケで、“９条信者”や特定アジア様からのお怒りを買いそうだな。で、注目の憲法９条改正案と言えば・・・ 【自民党の新憲法草案引用】－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－第二章　安全保障　（平和主義） 　第九条　日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 　（自衛軍） 　第九条の二　我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全を確保するため、内閣総理大臣を最高指揮権者とする自衛軍を保持する。 　２　自衛軍は、前項の規定による任務を遂行するための活動を行うにつき、法律の定めるところにより、国会の承認その他の統制に服する。 　３　自衛軍は、第一項の規定による任務を遂行するための活動のほか、法律の定めるところにより、国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行われる活動及び緊急事態における公の秩序を維持し、又は国民の生命若しくは自由を守るための活動を行うことができる。 　４　前二項に定めるもののほか、自衛軍の組織及び統制に関する事項は、法律で定める。－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－　国を守る上で全く不十分な現状を追認しているに過ぎない。オイラから見れば全く手ぬるい内容となっている。 まず９条の第１項には現行憲法がそのまま残されている。 『日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、』 と、ここまではイイ。問題はここから、 『国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。』 尖閣や竹島などの領有権は当然“国際紛争”と言える。(竹島問題では韓国は国際紛争との立場を取っていないが、日本は堂々と国際司法裁判所に持ち込むべきと主張しているため)ならここで有事が起きた場合は例え防衛の為でも『武力による威嚇又は武力の行使は、・・・永久にこれを放棄する。』てなワケで何も出来ない、なんて解釈も可能である。これじゃ何も現行憲法の問題点が解決されていない。 一方で第２項の３には『国民の生命若しくは自由を守るための活動を行うことができる。』とある。 “自衛軍”は一体どっちの行動を取ればイイの？と、早くも矛盾を内包している。 想定される事態として、発射態勢にある北朝鮮のミサイルに対しては何ができるのか？やはり何も出来ない。この憲法改正案でも国家国民を守ることは出来ないと言わざる得ない。 この話に直接関係ないけど米軍普天間基地の移転先、尖閣諸島にしてもらえません？あそこなら沖縄県民のお邪魔にならないし、中共にも睨みを効かすこともできるよね～。

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