★ホントある意味うまく行きすぎるぐらいのドラマティックな1ヶ月を終えて、日本にとって最高の結末を迎えたWBC。アメリカを勝たせたいがための歪な大会運営だったけど良かったね。
★ビックリしたけど、決勝当日になってから、大会MVPとベストナインを選ぶことになったらしい。どこまでもその場しのぎだったということが良くわかるね。
★アメリカのメディアもかなり大きな紙面(ネット上で見る限りは)を割いており、主な印象に残るコメントを紹介すると・・・
★ニューヨークタイムスでは、「Despite having only two major leaguers, Japan won the tournament. Despite having no major leaguers, Cuba finished second. The United Statesfeels it has the best players in the world. In this tournament, that was untrue. Japan, as the flying flags showed, was the class of this classic.」(たった二人のメジャーリーガーしかいなかった日本が優勝し、メジャーリーガーが一人もいないのに、キューバが準優勝だった。アメリカは、世界一の選手ぞろいだと思っていたが、実は違っていた。勝ち抜いた日本こそが、最高と言えるだろう(意訳もあり若干ニュアンスは違うかも)。)
★CNNによると、今回の大会のスローガンは、「Baseball Spoken Here」(ここで語られるベースボール。)(ここで伝説が作られるっていう感じなんでしょうか?)だったんですね。CNNでは、「The Classic's slogan is " Baseball Spoken Here." In this case, it's yakyu, which in Japanese means "field ball. 」(この大会のスローガンは、「ここで語られるベースボール。」だが、今回の場合は、(ベースボールではなく)日本語で「野球」を意味する「ヤキュウ」だろう。)
★ロサンゼルス・タイムスでは、「With 177 majyor leaguers having been eliminated from the WBC before them, the Japnese accepted their trophy and returned home to finish their own spring training.」(日本とキューバの前に177人のメジャーリーガーがWBCを去らざるを得ず、(結局)日本が(優勝)トロフィーを獲得して自分たちの春のトレーニングを終了させるため地元へと向かった。)
・・・・といった具合で、ベースボール発祥の地アメリカのプレスは、王ジャパンの偉業を讃えています。
★ある新聞のインタビューでブラジルのロナウジーニョが「ワールドカップで優勝を狙うチームは、予選リーグで調子をピークに持って行くことはできない。準決勝、決勝に合わせて調整していくので非常に難しい。(逆に言うと、予選リーグ通過が目標のチームは、予選リーグにピークを持っていって全力で戦うので、優勝候補が予選リーグで敗退することがたまにあるのはこういう事情があるから。)」と語っていたけど、日本は無意識のうちにこれを実践していたね。2次リーグまではメジャーリーガーと試合できること自体に喜びを感じていた節があるけど(イチローと大塚を除き)、やってみるとそうでもないことがわかりだんだん勝負モードになりチームの団結が高まってそれが準決勝、決勝で開花したという感じかな。
★今回の大会の問題点は誰もが認識していると思うけど、この時期の大会でもこれだけ盛り上がることが証明されたし、3年後は、本当の意味でのガチンコ勝負ができる環境を整えてほしいと思う。
・・・ちなみに、3年後は、松坂も上原もメジャーリーガーとして参加することになるだろうね。そのときは、松井、井口や城島も参加した真のオールジャパンでディフェンディングチャンピオンとして登場してほしいな。