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お久しぶりです。またよろしくお願い致します。

座談会

2010年02月07日 | weblog10
 Cureのインタビュー読みました。この雑誌を手に取ったのは初めて。何年も前から「すごい(痛い)ことになってるな~」と遠巻きに見ていたけれど、おもしろそうな企画だったのでつい・・・。ビジュアル系のインディーレーベルの主催者たちによる座談会です。

 10人くらいの合同表紙で(kamijoどこにいるかな~?)と探すまでもなく、一人のけぞっていて、すぐ分かりました。kisaki、未散は多少知ってるけど他は知らない人。例によってkamijoが一人で語り倒していて、まさに独壇場beauty(←それは違うバンド)。

 「喧嘩でもなんでもすりゃーいーんですよ・・・」って、そんなこと言っていいのかよぉ。SASの掟は「フォークは外側から使いましょう」「食べるときに音を立ててはいけません」だそうです。「そういうことは人として教えるけど~」に「人じゃなくてヴァンパイアなんだろ?」「そんなの教えてるのkamijoのところだけだよ!」と突っ込まれていて笑いました。

 Kisakiはkamijoを「こうして喋ってるとシリアスな人に見えるかもしれないけど、実はめちゃくちゃおもしろい人。ビジュアル系お笑いナンバーワンだと思う」そうで、やっぱりそうよね!みたいな。私もお笑い芸人になればよかったのに・・・といつも思ってます(←褒めてるつもり)。

 最近のバンドマンは楽屋で携帯いじったりゲームしたり漫画読んだりしてるそうです。それで某事務所では「楽屋でゲームと酒は禁止」にしてるとか。飲酒禁止はともかく(酔っ払ってステージ上がるのはお客さんに失礼だし)、ゲーム禁止令って中学校みたい!

 「最近の若者は覇気がない。根性がない。すぐバンド解散するしバンドマン上がるし。常にメンバー同士ライバル心を持って、一つでも他のバンドに勝てる個性を磨かないと」とのことで。なんだかなあ。反体制側にあるはずのバンドの世界も説教臭いというか親父臭いというか。「昔は良かった」「最近の若い人の考えることが理解できない」と言い出したらクリエイターは終わりよね・・・。

 読みながら思ったのは「若手バンドマンに覇気がなくなった」という以前に、そういう血気盛んなヤンキー気質の、昔ならバイク乗り回したりバンドやって酒飲んで喧嘩してたタイプの人は今、エグザイルみたいなヒップホップ踊ったりラップ歌ったりの世界に流れているんじゃないか、ということです。ビジュアル系の世界にはそもそも今、そのテの若者が流れてきてないのでは・・・?

 そしてヤンキー気質のバンドマンをバンギャが求めなくなったのもあると思います。80年代~90年代前半に活躍したバンドには、親が離婚して貧乏で中卒で家出して裸一貫からここまできました!みたいな人が結構いましたよね。バイト歴も運送屋だったり土木現場だったり。停学処分になった傷害事件起こした鑑別所へ行ったなどの武勇伝を持ってたり、この手の経歴の持ち主はエグザイル界隈に今も結構いるんです・・・。

 それに対し90年代後半に活躍した人たちは実家が結構お金持ちで、親の職業が立派で、親との関係も良好で、本人も大学or専門学校中退など高卒以上の学歴を持っていて、別な仕事にも就けそうな人が多かった気がします。バイト歴も水商売、家庭教師、美術方面などなど。そしてkamijoのように中身はヤンキー気質のド根性(トホホ)でも熱血さを表に出さず、パッと見、物腰が柔らかくて言葉遣いも綺麗でマイルドな印象を与える人が多かった。何よりみんな容姿が良かった。それは単純に「そういう人が活躍した」のではなく、「そういう人がバンギャに支持された(結果、活躍できた)」んだと思います。

 10年前ですらそうだったんだから、もう80年代のようなヤンキー体質のド根性でオラオラやっても21世紀の少女たちには支持されないと思うし、物腰が柔らかくてひ弱そうで美しいバンドマンを見て「自分もああなりたい!」と思ってこの世界に飛び込んできた少年たちに根性がないのは当然だと思います・・・。

 私自身文科系の人間だし、静かな人が好きだし、バンドマンに文科系(草食系ともいえるかも)が増えるのは悪くないと思う。何かと言うとすぐ鉄拳制裁とか喧嘩とか暴力が出てくるのは日本の体育会系/縦社会の悪習だと思うし、そんなに昔のバンド業界が良かったとは思えない。そんなに血気盛んな若者が欲しいなら、夜中路上で踊ってる少年をスカウトしてきたらいいんじゃないかと思います・・・。

 やっぱりクリエイターは新しいものを生み出し続けていかなきゃ駄目よね。「原点回帰に未来はない」とマリスとラクリマを見てきた私は断言します。常に進化し続け、新しいファンを取り込んでいかないと先がない。今いるファンだけを相手にしていても、就職や結婚や出産でドンドン抜けていくんだから、脱落していく数以上の人を新たに魅了していかなきゃ現状維持すらできなくなる・・・という。

 そういう意味ではkamijoのVersaillesになってからの変貌ぶり(キャラも歌唱法も音楽性も全て変えて出直し→2度目のメジャーデビュー)は稀有な成功例で。(凄いじゃない!)と思う一方で、(あそこまで頑張らないと返り咲けないのか・・・過酷だな~)と痛々しく思う気持ちもあったりします。

 読みながら私は、変わらなければならないのは若いバンドマンではなくベテランの方だし、「30過ぎた自分たちが協力しあってシーンを盛り上げて、90年代のビジュアルバブルの日々をもう一度!」っていう発想が既にズレてるんじゃないかな、と思ってしまいました。老兵は去るべしとは言わないけど、80~90年代のやり方を復活させるのではなく、21世紀のやり方を若い人と一緒に作り出していくべきではないのかなあ・・・。

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 文句つけてるように見えるかもしれませんが、すごくおもしろい座談会だったんです。色々考えさせられたし、こういう業界の裏話って興味深いのでお時間ある方は是非どうぞ、とオススメしておきます~。

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