第一回見ました~。
90年代一世を風靡したアーティストが36歳になって落ちぶれて、小さなライブハウスでライブやったり、地方局のラジオしかレギュラーがなくなってしまう。そこから、今は売れっ子プロデューサーになった元バンドのメンバーからプロデュースの話が来て・・・。
というストーリー。ま、ここに隠し子発覚!とかファンにお手つき!とかが混じるんだけど、なんというかバンギャにはたまらない設定に夢中になっちゃいました。
「キースは言ったんだよ!『本当の自分に忠実に生きてきた』って!!」
「お前はキース・リチャーズじゃない。大人になれよ」
のくだりとかおもしろすぎる。何言ってるのか、キース・リチャーズが誰なのか分からずに見ている人もいると思うんだけど、ロックを分かっていればいるほどおもしろい脚本なの。
「ロックに免じて許してよv」
「売れっ子プロデューサーに媚売って、自分をねじまげて、下げたくもない頭下げろっていうのかよ。そんなの俺じゃないよ。そんなのミジンコだよ。俺はミジンコかよ!」
「ロックでテクノで次はアジアかよ?売れてるやつはすごいよなあ。スケールが違うよなあ。節操がないよなあ!!」
「聴く人のいない曲なんてゴミ箱の中のゴミと一緒だ」
とか、時々ズキンとくる。これはDVDに焼いて保存したい。次が楽しみです。
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でも私は「売れなくなったアーティストのその後」のもっともっと悲惨な状況も知ってる。だから
「ちょっとチケット売れてないけど大丈夫~?」
のセリフの後に、150人入るか入らないかの小さなライブハウスが「そこそこ」埋まっているのを見て、「なんだ、全然良い方じゃん!!」と突っ込んでしまいました。
もっと現実はシビアなんだよ~。ガラガラのスカスカの時もあるんだよ~。最後尾が3列目ってこともあるんだよ~。
「今、目が合った?!」というのが勘違いとか錯覚じゃなくて、本当にお互いしっかり目が合って、かつては両手を伸ばしても伸ばしても届かなかった、遠い世界にいた憧れの人と普通にライブ中、会話できちゃうことだってあるんだよ~(泣)。
テレビ局の人はそんなインディーズの現実は知らないだろうけど・・・。