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nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

ドヴォルザークの生地ネラホゼヴェスへ(2)

2019-06-06 21:19:00 | ヨーロッパの鉄道
ヨーロッパ鉄道旅行写真デジタル・アーカイブス、1999年夏、チェコ

前回の続き。

駅長さんにドヴォルザークの家はどこ?と尋ねるも通じません。ドヴォルジャーク、ドヴォラーク、色々言ってみてもダメ。そういえば、ガイドブックがあったので、チェコの音楽の紹介ページにあったDvorakの文字を見せると、ようやく分かってくれたみたいです。

それは、ここではないよ。隣の駅だね。ここはNelahozeves駅、でひとつプラハ寄りの駅がNelahozeves zastavka駅で、その駅前だね。八王子駅と西八王子駅の違いみたいなものでした。しかし、次のプラハ方面行で、その駅にも停まる列車は2時間後。歩くと20分~30分ほどとのことなので、歩くことにしました。線路を渡ると道があるから、それを進めば行ける。で、踏切か跨線橋は?
そんなものはないよ。今列車が行ったばかりだから、適当に横断していいよ。何ともおおらかな話。お礼を言って、複線の線路に側線をまたいで、とことこ歩き出しました。

線路に沿った道だったので、迷うこともなく隣の駅にたどり着きました。30分近くかかったと思います。そこは人気のない無人駅。ずいぶんさびれた駅でした。




↑さびれた駅舎。誰もいませんでした。

駅前に大きな家がありました。入口の表札を見るとDvorakと読めます。





敷地内には、CDのジャケットなどで見覚えのあるドヴォルザーク本人の銅像もありましたから、間違いはありません。やっとたどり着いたのです!


中へ入ると、ほかの記念館同様、窓口があり、チケットを買って見学をしました。日本人が一人で来たので驚いていました。係の人は英語が話せました。日本人は、ほとんどが団体客で、プラハから観光バスで来るそうです。列車で来たのですが、隣の駅で降りてしまい歩いて戻ってきたと話したら、驚いた表情で、よく来れたなあと大歓迎してくれました。

館内には、往時の調度品や音楽関係の資料もありましたが、とあるコーナーにはドヴォルザークの時代(1841~1904)の機関車の写真などが展示されていました(ネラホゼヴェスを通る鉄道開業は1850年)。駅前の家で育ったせいで、ドヴォルザークは筋金入りの鉄道ファン。カメラは持っていなかったので、いつも駅に入ってくる機関車の番号をメモして楽しんでいたそうです。親しみが湧きますね。




<参考>
ヨーロッパ鉄道旅行写真 デジタルアーカイブス、ポータルサイトは、こちら

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