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nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

深谷といえば思い出すのは・・・

2021-05-02 18:16:00 | 国内の鉄道
NHK「ブラタモリ」や「鶴瓶の家族に乾杯」でも取り上げられるなど埼玉県の深谷がブームになっています。もちろん大河ドラマ「青天を衝け」の宣伝なのですが、私が深谷と聞いて思い出すのは、渋沢栄一でもネギでも煉瓦でもなく、自民党の代議士だった荒舩清十郎(あらふね・せいじゅうろう)のことです。


1966年8月、彼は佐藤内閣の運輸大臣(現在の国土交通大臣)に就任。まずやったことは、選挙区の深谷駅に急行列車を停めるため、国鉄に圧力をかけることでした。その年の10月のダイヤ改正から一部の急行列車が深谷駅に停車することが分かるとマスコミは大騒ぎ。

しかし、彼は言い訳するでもなく「急行のひとつやふたつ停めたっていいじゃないか!」。堂々と言い放つのが凄い。国鉄総裁も「ひとつくらいは・・・・武士の情けで・・・」。結局、10月になって大臣を辞任。しかし、その後、選挙演説で「深谷駅に急行を停めて何が悪い」と全然反省などしなかったようです。

いつしか、深谷駅には特急も停車するようになりましたが、最近になって特急「草津」は通過するようになり、通勤ライナー的な「スワローあかぎ」「あかぎ」のみが停まっているようです。

余談ですが、荒舩清十郎はテレビで竹下景子と共演したあと「息子のお嫁さんにしたい」といったとかで、竹下景子さんは「お嫁さんにしたい女優」と言われるようになりました。

冒頭の写真は、数年前の深谷駅。最近引退した185系の特急「草津」が停車しているところです。東京駅を模した駅舎にしているのは、当地が日本の煉瓦発祥の地だからです。駅舎だけではなく、駅周辺には煉瓦を模した建造物がいくつもあり、町おこしに一役買っているようです。最後の写真、JR高崎線の線路脇には煉瓦造りの(本物?)橋が架かていました。たまたまやってきたのは貨物列車でした。


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