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nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

南海電鉄 汐見橋~岸里玉出

2011-09-01 19:10:00 | 国内の鉄道
日帰りで大阪に出かけ、南海電鉄と阪堺電軌の知られざるマイナーなところを取材してきました。まずは、南海電鉄の汐見橋~岸里玉出、通称汐見橋線です。本来は、高野線の一部なのですが、高野線のメインルートが、難波~岸里玉出~橋本~極楽橋となっているので、汐見橋~岸里玉出は切り離されてしまいました。高架になってからは、線路さえも高野線とはつながっていないのです。ちょっと哀れな区間で大都会のローカル線化しています。どんなところなのでしょう?

新大阪~なんば~桜川と地下鉄で向かいました。桜川は地下鉄千日前線と阪神なんば線が通っていて、阪神の地下駅の出口の隣が、南海汐見橋駅です。

↑阪神なんば線桜川駅、↓南海汐見橋駅。南海の駅は、味もそっけもない箱ですね

小さな構内で、閑散としています。田舎の駅みたいですが、大都会大阪ですから、自動改札があるのは、さすがですね(笑)

改札の上に何か掛っています。よくみると「南海沿線観光案内図」と書いてあります。しかし、ところどころ剥げていてよく読めません。それに和歌山の路面電車が載っていたりして、何じゃこれ?と思ったら、左下に「この案内図は昭和30年代のものです。現在の案内については係員にお尋ねください」ですって。「どついたろか」って、言われませんかね。
よく解釈すれば、汐見橋駅が高野線のターミナルとして機能していた頃のメモリアルなのでしょう。歴史的資料ですね。


ホームには一人だけ電車待ちの人がいました。電車は30分毎、昼間もラッシュ時もです!ラッシュ時なら、15分毎ではありません。夜半以外は、すべて30分毎なのです。

やってきた折り返しの電車は、2両編成。ワンマンカーです。ぱらぱらと数人降りてきて、乗ったのは2人だけ。そのうちおじさんが一人やってきました。カメラを取り出して、電車を撮っていましたから、同業者です(笑)。まともな乗客は一人だけなのですね。ひょっとしてカメラを持たない乗りテツかもしれません。

発車間際になっても、車内は、こんな状態でした。

定時に発車。元々は幹線でしたから複線です。でも、線路は草ぼうぼう。何ともうらぶれた路線ですね。

途中駅で少しは乗ってきましたが、数人です。たった9分で終点岸里玉出に到着です。30分毎で片道9分ですから、1編成の電車が行ったり来たりするだけ。複線でも電車がすれ違うことはありません。ぜいたくな施設ですね。

一説では、なにわ筋線構想というのがあり、新大阪~関西空港を結ぶルートに汐見橋線が組み込まれている。そうすれば、大化けする可能性を秘めている路線ともいえるのですが、実現の可能性、ルート変更(なんば経由)も取りざたされ何とも言えないようです。いつになるかは分からないけれど、今のところ廃止の予定もなく、マイペースで走っているのですね。

↑岸里玉出にて