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共産主義のゆくえ

2012年08月07日 16時22分04秒 | 日記

隣国の行方は、好き嫌いは関係なく、日本人には非常に気になるものである。
特に1949年の共産中国の誕生は世界的にも衝撃を与えたと思います。

何故、ロシアや中国、北朝鮮、キューバ等が共産主義の革命を起こし、進んだ
英独仏ではなかったのか? マルクスはその著書で進んだ国が共産主義に
変化すると予言しましたが現実は全く逆でした。

エマニエル・ドットはその著書で、その国の歴史的な家族の在り方が国の行方=
共産主義を選んだと述べています。又国民の貧困化する過程が変革を招くと予測し、
ソ連の崩壊を予測し、更にアメリカの崩壊も予測しています。

その確定論的な見方は、共産主義が滅んだロシアは何故共産主義を捨てたのかが
説明できません。もし歴史的なその国の家族形態が変わらないと言う前提に立てば、
その国は永久に共産主義に悩まされると言う事になります。

貧困化と変革は納得できるとしても、家族の在り方は、長い目で見れば変遷している
とも云え、必ずしも共産主義に結びつくものではないとも考えられます。

又アルビン・トフラーはその著書で、共産主義・社会主義とは、遅れた国が進んだ産業
資本主義の国に追いつく為の、別の産業主義形態で有ると述べていたと記憶します。


私は両者の意見とは異なる意見を持っています。
私は、逆に国の在り様が、国民の生活形態・家族形態を決めると考えています。
つまり、戦国時代の家族形態は、強さのシンボルである一家の大黒柱の下に
家族が団結するさまを示し、又国民は指導者の下に大同団結する必要があります。
正に共産主義の思想に合います。

一人だけ金持ちになる為に故郷を捨てる様は考えにくくなります。又知恵者の
時代の様に、士農工商で身分をがんじがらめに縛るのは、共産主義に相応しく
ありません。インドやアラブが共産主義を受け入れなかったのは、この身分制度
のせいとも思います。

つまり、軍人の時代か、知恵者の時代か、富者の時代かにより家族形態は変わり
えるのであり、変わらない家族形態が共産主義を呼び込んだのではなく、時代の
有り様が共産主義を呼び込んだのです。具体的には軍人の時代の理論的要求が
共産主義とマッチしたのです。

従って、軍人の時代を脱したら、共産主義は要らないのであり、又軍人の時代が
続いている国は、共産主義的又は社会主義的思想は続くと予想されます。

前者がソ連・ロシアであり、後者は中国と思われます。

実際は国の有り様は30x3x3=270年のサイクルに、30x3=90年のサイクル、
又はより小さい30年のサイクルが有りますので、親から子、子から孫と微妙に
家族形態は変わることが予想されますし、現実に日本でも変わっています。

この理論に立てば、資本主義の崩壊後は軍人の時代が予想されますので、近々資本主義の
衰退する国は、この共産主義・社会主義の理論に惹かれることになります。

勿論単純に理論を引き継ぐのではなく、色々化粧を施して新しい思想として生まれ変わる
と思いますが。ラビ・バトラの云うプラウトの思想がこれに近いと思いますが、
もしそうなら、近々資本主義が崩壊の予感の有る、英米仏はその一里塚に
あると予想されます。

むしろ日独伊はあと100年以上の繁栄が約束されていますから、英米仏が中露に
似てくるのでしょうか? 

そう書きながらだんだんとその予感がしてきました、不思議なものです。

軍人の時代は、初期のエネルギーは対外膨張のエネルギーへと容易に転嫁します。

従って今後予想されるのは、中露の台頭に対抗するためにも、英仏資本主義の崩壊
とユーロの崩壊、そしてユーロの再編=新しい帝国主義=独伊を除く主要国の再編成。

そしてアメリカは、分裂の後では、北米合衆国=カナダ・メキシコの吸収合併による
新帝国主義が考えられます。これが欧米帝国主義=北米+ユーロになるかは、今は
想定外です。









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