のぶひさの日記

生きていくのはいろいろあるね。出会いを大切に。また会えるといいね。

助かる命

2005年09月13日 | 日記
先週末の新聞に「八王子市の20歳の女子大生が心臓手術を待っている。8000万円かかるので募金を呼びかけている」と。

本当に少ない金額だけど募金した。

昨年突然倒れてそれ以来ずっと入院して、最近は意識ももうろうとしている。残された道は渡米しての心臓移植しかないと。

もしかしたら誰かの友だちかもしれない。3.4年前の生徒の同級生かもしれない、いや絶対にその確率は高い。そんな理由がきっかけだった。

8000万円なんて到底用意できる金額じゃない。親戚中の家を担保にいれたって、今度は返済が待っている。

お金があれば助かる命。だったら助けよう。

東富士の自衛隊の大きな演習は320億円、自衛隊が今度欲しい戦闘機は一機数百億円、今回の選挙にかかった税金は769億円とか。

でもひとりの命を助けるのに補助らしい補助はない。去年流行った自己責任てやつだ。これが「小さな政府」。

大学院に入ったばかりの頃、ある有名な教育法の先生の授業を受けた。

その先生は私たち5人に、「ハンセン病の人たちは、なんであんなに差別されたと思う?憲法では法の下の平等、基本的人権があるだろ?」と問いかけた。

「それはね、憲法があの人たちには適用されなかったからなんだよ。隔離しておけば憲法は届かない。この国にはまだそういう部分があるんだ」と。

すごいショックだった。見かけ上は誰にでも適用されているのに、実はそんな裏側があったんだって。

世界中の誰にだって生きる権利はある。それに八王子市ならたぶんつながっている。そんな予感がした。みんなで助けあおうよ。

「金だけ払って」と思われるかもしれない。

でもね、こういう運動には人それぞれ役割があるはずだ。

例えばうちの場合だと、最前線で戦う弁護士さん、事務をすべてこなすお兄さん、HPを更新するおじさん、ブログに対応する私、通信を発行するお姉さまがた、地方で原稿を書いてくれる人、運動をささえる寄付をしてくださる方、いろいろな形で思いが一つになる。

お金を払うというのはその中の立派な一つの役割だ。他のたくさんの人たちがその思いを一つにしてくれるはずだ。

長くなりましたね。出かけなくては。

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