IT翻訳 Nobuyuki の仕事部屋

ボランティアでソフトウエアーローカライズのために翻訳をしている。

SeaMonkey Artwork を完成原稿にする

2005-11-13 21:52:16 | InCompleted
本日 SeaMonkey Artwork を、完成原稿として登録しました。この文書の目的は、現在開発中のアプリケーションパッケージである、SeaMonkey のロゴを公募することです。昨日やはり、完成原稿として登録しました、SeaMonkey 1.0 Alphaの中に関連文書としてリンクされていたので、ついでに和訳したものです。

ロゴの公募の締め切りが9月26日となっており、翻訳に着手したころは、すでに締め切りが終了していました。しかし、あえて訳してみると、リンク元の文書より英文としては難しかったようです。たとえば、下記の文章です。

Current SeaMonkey nightlies as well as the SeaMonkey 1.0 Alpha release show a placeholder logo and other artwork derived from that. This imagery, orginally created by Chris Thomas, and other derived artwork is only being used to replace all Mozilla-branded artwork and, as already noted, as a placeholder for our real branding, which we aim to find through community submissions.

→和訳文
もともと Chris Thomas によって創られたこのイメージは、その他の派生的作品と共に使用されていますが、すでに案内されているように、有志の提案の中から募集されている、正式の商標設定のシンボルによって Mozilla の商標を持つすべての作品で、やがて置き換わることになります。



英文を修飾語句を取り去って、簡潔にすると

This imagery is only being used to replace all Mozilla-branded artwork as a placeholder for our real branding. この画像は、すべての Mozilla ブランドの作品に正式商標のシンボルとして取って変わるのに、現在使われているだけです。

となると思います。

この replace の主語は何かと考えて少し、考えこんでしまいました。おそらく文法的には、This imagery なのでしょうが、意味的には何となく、違和感があります。正式商標のシンボルとしてとって変わるのは、現在使われているロゴではなく、公募される新しいロゴと思われるからです。

そこで、わかり易く書き直すと、

This imagery is only being used to be replaced with a placeholder for our real branding in all Mozilla-branded artwork. この画像は、すべての Mozilla ブランドの作品で、正式商標のシンボルに引き継がれるのに、現在使われているだけです。

となるのでは、と解釈しました。a placeholder for our real branding というのが、公募をかけた新ロゴになるのでしょう。



ところで、前述しましたようにすでに公募は締め切られ、現在は応募作の中から新ロゴが決定されたようです。近日中に公開予定と文書の中にもあります。Firefox の狐君は、すっかり有名になりましたが、応募作品では、当然ながらお猿さんが一番多かったようです。

新ロゴを見るのが大変楽しみです。







SeaMonkey 1.0 Alpha を完成原稿にする

2005-11-12 21:03:47 | InCompleted
いましがた、SeaMonkey 1.0 Alpha の和文原稿の完了を Mozilla org. のフォーラムに登録をしました。この文書は、The SeaMonkey projectサイト(和訳版) にある news の最新版の和訳です。アプリケーションパッケージとしての、SeaMonkey に関するリリース情報などが記載されています。短い文書ですが、Mozilla Org. のフォーラムで、訳語に関するアドバイスをいただたものを活用し、また最後に細かい見直しをして、登録を完了しました。

たとえば、下記のような英文(青色太字)とその和訳(黒色)があります。

最終的には、赤字の和訳へ変えました。

Note that SeaMonkey 1.0 Alpha does not presently include official SeaMonkey artwork, as the SeaMonkey project is still open to logo submissions from its community. The new logo will be selected from these submissions and integrated into the upcoming SeaMonkey 1.0 Beta, which will be the last version before SeaMonkey 1.0 ships later this year.

新ロゴはこれら公募の中から選定され、今年の後半に出荷される SeaMonkey 1.0 の直前のバージョンとなる予定の SeaMonkey 1.0 Beta に取り込まれることになります。

新ロゴはこれら公募の中から選定され、SeaMonkey 1.0 Beta に取り込まれますが、これは、今年の後半に出荷される SeaMonkey 1.0 の直前のバージョンになります。

つまり、関係代名詞 which で導かれる文章以下を切り離し、文書を 2 つに分けました。日本語のこれはを接続的に使いました。いかにも翻訳調の前の文章に比較して、日本語としてもすっきりして自然になったような気がします。


Mozilla org. の文書は実に様々です。このような、news 文書は、早々に訳して公開することが必要と思います。その割に時間をかけすぎた(-_-;のかもしれません。


Mozilla/Gecko Keyboard Navigation Proposalを完成稿へ

2005-11-09 22:05:16 | InCompleted
草稿公開中の原稿を見直して、完成稿へする作業を進めていますが、今回は Mozilla/Gecko Keyboard Navigation Proposal を完成稿として登録を完了しました。訳題は Mozilla/Gecko キーボード操作の提案 となります。文書の前後関係や、背景がわかりませんが、サンマイクロシステムズ社のキーボードアクセスの提案仕様に対して、Mozilla 側での対応を解説する文書のようです。

最近は、集中的にキーボード関連の文書を和訳する機会を多く持ちましたが、キーボードのアクセスによってブラウザの操作を向上させることの背景には、アクセシビリティからの要求があるようです。今回の文書でも、その根拠が米国連邦政府の調達の要件になっていることが記述されておりました。

それにしても、キーは様々な機能を備えているものです。それを憶えて、使いこなすだけでも大変なことと感じました。(゜o゜;

あと、文書で提案されているJavaScript 部品を使用するアイテム指向の操作ですが、この新しい提案に対する進展を、別文書で参照できるようにするとありましたが、特に関連する文書を見つけることができませんでした。この文書の作成が、2004年の12月です。その後10ヶ月ほど経過しておりますが、なんらかの進展があるのでしょうか。気になるところです。(?_?)


Spatial Navigation を完成原稿とする

2005-11-05 07:36:22 | InCompleted
先日完成原稿としました、『フォーカスの見た目と空間ナビゲーションの制御に CSS を使う』のリンク元にある文書で、"Spatial Navigation" もあわせて完成稿として正式に登録しました。これも短い文書ですが、キー操作に関する興味深い方法を提言しています。アクセシビリティの観点から是非とも必要な機能であると思いました。

ところで、Web の文書はリンクによって関連文書への参照や移動が可能です。Mozilla Org. の文書も当然そうなっていますが、リンク先の文書がまだ翻訳されていないことが多々あります。したがって、そのような場合は、できるだけリンク先の文書もあわせて翻訳することにしています。今回の 2 文書もそのような関係にあります。

リンク先の文書が、まだ英文のままだと、英文をあえて時間をかけて読もうという気持ちをなくして、そこで興味や、関心が途切れてしまうことがあります。したがって、翻訳作業もリンクとたどって、英文化していくことが必要と考えます。

ほとんどの日本人が、英語を学校で 6 年間習っていますが、誰でも英文を読むのには、日本語で読むより多くの苦痛と時間を要するはずです。これは、どんなに英語の得意な人でも、程度の差があれ、真実ではないかと思います。学生時代に、ある英文科の先生が言っていたことを思い出します。英文の講読の時間でしたが、英語歴数十年の、英語の専門家のその先生も、いまだに英語で読むよりは、日本語で読む方が、ずっと楽であるとおっしゃっていました。

当然私も、同じ文書が英文とその和文の翻訳文があるならば、翻訳を読む方がずっと楽です。自分が翻訳したものでも、時間がたって両方を読むとなると、和文の方を読むのがはるかに楽です。英語歴数十年の大学の教授がそうおっしゃるのだから、まあ、そのようなものなんだと思って、納得しております。(^-^; これは、おそらく話すことや聞くことでも同様と思います。どれ程の語学の達人に対しても、完全なバイリンガルでない限り、母国語の理解力や、表現力に比較して、外国語のそれらは、常に努力や苦痛を強いるものではないかと思います。

そんなわけで、翻訳は、作業自体に時間を必要としますが、そうしてできたものが、いろいろな人に読まれことで、翻訳した人の努力が報われる余地があるのではないかと思います。(^-^)

Using CSS・・・を完成原稿とする

2005-11-03 13:07:49 | InCompleted
本日は、以前にブログで、草稿の作成を公開しました Using CSS to control focus look and Spatial Navigation を見直して完成原稿にします。


原文:  青色表示
訳文:  黒色表示
校正文: 赤色表示
校正対象範囲: 黒色太字表示
*注記、コメント:赤色表示
Using CSS to control focus look and Spatial Navigation

Overview

In Mozilla, CSS controls the look and feel of all elements on the screen. There are many tutorial on CSS and there is always the W3C CSS Specification. After reading through those links, you will know that for every element type you can control the focus style. The important style in our context is that of outline which allows us to draw a border around an element. Note that outlines are very much like border styles but they do not take up any space in the layout of a document. The CSS21 define what properties we support. In addition, we support -moz-outline-radius which allows rounded corners.


フォーカスの見た目と空間ナビゲーションの制御に CSS を使う

概要

Mozilla では、CSS が画面上のすべての要素のルック & フィールを制御します。CSS についての指導書は多数あり、さらに必ず W3C の文書と CSS 仕様書が存在します。 これらのリンクを一通り読むと、すべての要素の型に対して、フォーカスのスタイルを制御できることが分かるはずです。空間ナビゲーションという文脈の中で重要なスタイルは outline で、これで要素の周辺に境界線を引くことが可能になります。留意いただきたいのは、輪郭は境界線のスタイルに良く似ていますが、ドキュメントのレイアウトの中に領域を確保することはありません。CSS21 ではサポートされるプロパティが定義されています。さらに私たちは -moz-outline-radius もサポートしており→さらに -moz-outline-radius もサポートされていて*1、角に丸みを与えることができます。
*1→前文で"we"を省いているので、統一した

CSS Focus Example
Consider the following CSS:
*:focus

{

-moz-outline: 3px solid #FFFF00 !important;

-moz-outline-offset:1px !important;

-moz-outline-radius:5px !important;

}



textarea:focus,button:focus, select:focus, input:focus

{

-moz-outline-offset:-1px !important;

}



input[type="radio"]:focus

{

-moz-outline-radius:12px !important;
-moz-outline-offset:0px !important;


}


This focus style was ripped from Aaron Leventhal see bug 53927.
In the above style rules, there are three parts.



CSS フォーカスのサンプル
以下の CSS について考えてみてください:


[CSSコード:同上のため省略]


この フォーカススタイルは Aaron Leventhalから借用しました バグ報告 53927を見てください。
上記のスタイルルールは、3 部に分かれています。


The first part defines that all elements have a focus that has an outline border of 3px, it should be solid, and that ugly hexadecimal string means that it should be yellow. To determine the color string for your application, you can do what I did.... search for a table that has a listing of all of the colors, and try each until you get something that you like.

最初のルールは、すべての要素が 3 px の境界線の輪郭があるフォーカスを備え、境界線は実線で、醜い 16 進数の文字列は黄色になるように定義します。アプリケーションに対する文字の色*2を決めるのに、私と同じことを試すことができます。すべての色の一覧のある表を検索し、好みの色を見つけるまですべての色を試すことができます→参考まで、アプリケーションに使う色の文字列を選択するのに、私がやったことと言えば・・・すべての色の一覧のある表を検索し、好みの色を見つけるまで各々の色を試しました
*2"color stringとは「もじの色」ではなく「色を表す 16 進数の文字列」をいう

The second applies to textarea, button, select, and input elements. We could have broken this out into four separate rules or just use one line to assert that these four element types require the same style.

2 番目は、テキストエリア、ボタン、選択、入力要素に適用されます。これらの要素を 4 個の別々のルールに切り出す→別々のルールに分けることもでき//た//*1でしょう。あるいは、これら 4 個の要素が同じスタイルを必要とするとして、1 行で説明を済ませることもできます→一行にすることもできました


*1→ここは、上の選択以外に別の選択が二つあることをcould have p.p.で表現しています。直訳調を脱して→
2 番目は、テキストエリア、ボタン、選択、入力要素に適用されます。これらの要素を 4 個の別々のルールに分けることもできます。あるいは、これら 4 個の要素が同じスタイルを必要とするとして、1 行にすることもできす
とするのがよいと思います。


The last rule only applies to radio input. Notice that we have already defined an input focus in the second part. In part three we define a focus style for only inputs that are of the type radio.

Note that is more recent versions of Mozilla, you do not have to prefix outline with -moz-.


最後のルールは、ラジオボタンの入力に対してのみ適用されます。入力フォーカスについては2 番目のルールで定義したことはお分かりですね。3 番目のルールでは、ラジオボタン型についての入力にのみ使われるフォーカススタイルを定義します。

Mozilla のごく最近のバージョンでは、-moz- を、outline の前につける必要はないことに注意してください。


Testing your style
Testing your style is most easily done in a webpage. Testing your style is most easily done in a webpage. You can basically copy the above style into the style portion of a html document. For example
<html>
<head>
<style>

put your style rules here to test.

</style>
</head>
<body>

Put some html here to test.

</body>
</html>



スタイルをテストする
スタイルのテストは、ウェブページでごく簡単に行えます。基本的には、上に説明したスタイルを html 文書のスタイルのエリアにコピーできます。 例えば以下のようにです。
<html>
<head>
<style>
テスト用のスタイルルールをここに置いてください

</style>
</head>
<body>

テスト用の html をここに置いてください

</body>
</html>


Applying your style
Once you are happy with your CSS, you can apply it to the application in two ways. If this CSS style is meant only for one person or profile, you can add it to the userContent.css file. You can find out how to do this here.

If you wish this style to apply to the entire application, which is very common for embedders, you would add these rules to the bottom of the file "ua.css" which is in your res directory next to the application.


スタイルを適用する
自分の CSS に満足したら、それをアプリケーションに適用しましょう。方法は 2 つあります。CSS スタイルが 1 人の人間や、→個人で、また 1 つのプロファイルに使われるならば、userContent.css ファイルへスタイルを追加できます。そのやり方→方法はここを参照してください。

埋め込み方式で普通に行われていることですが、もし、全アプリケーションを通じてスタイルを適用したい場合は、アプリケーションに隣り合っている res ディレクトリの中にある "ua.css" ファイルの下の部分にそのルールを追加してください。







さて、これで作業を完了します。短い文書ですが、間をおいて今見直してみると、細かいところで意味の取り違いや、日本語の表現の未熟さがありました。(-_-; 

あと、ここで紹介されたコードは、皆さんのHTMLの部品にもそのまま使えますよね。私も試しましたが、ちょっといいかも。

ところで、修行はまだまだ続くのです(-"-) ・・・・・・・・