IT翻訳 Nobuyuki の仕事部屋

ボランティアでソフトウエアーローカライズのために翻訳をしている。

今夜の巨人阪神戦

2007-09-17 19:59:09 |  Mozilla Org.


今日首位攻防戦となる巨人阪神戦を楽しみにしてた。しかし、なんとテレビでは放送していないようだ。地上波でも、NHKBSでも、番組表に載っていない。いったいどうしてこんな事が発生するのだろうか。太平洋を越えたアメリカの東海岸、ボストンで開催されたレッドソックスと、ヤンキーズの3連戦でも、NHKBS ですべて放送されたではないか。それが、日本では優勝を争うこの時期に、しかも巨人戦が放送されないなんて、あっても良いのだろうか。

でも、これは現実なのだ。

巨人戦の年間試合完全放送が無くなったせいのようだ。なるほど、今までは巨人戦の完全放送のお陰で、この時期に、巨人が勝っていようと、優勝争いから遠ざかっていようと、ともかく巨人戦だけは放送されていた。それが、巨人戦の視聴率低迷のために完全放送がなくなると、逆に巨人が優勝争いに関わっている今シーズンでも、放送されないことが発生しているらしい。

なるほど、今までは、優勝争いに関わっていないシーズン末期でも、巨人戦は見ることができた。反面、巨人戦以外の優勝争いは、巨人戦でないと言う理由で見ることができなかった。優勝に関わらない巨人戦を、シーズン末期に見て楽しく思うのは、余程の巨人ファンであろう。野球ファンなら、巨人ファンの何割かも含めて、優勝争いを見たいと思うのは人情でなかろうか。

今年は実に、皮肉な現象となっている。巨人が優勝争いに関わっているのに、当の巨人ファンもテレビで巨人戦が見れない。

ところで、巨人戦の完全放送が無くなったのは、仕方がないのかもしれない。世の中の好みが分散化している時代、一つのチームだけが異常に人気があるのはまっとうではないだろう。結果、巨人の人気は衰え、完全放送を維持するだけの視聴率を確保できなくなった。

それでは、今までシリーズ末期に見れなかった、優勝争いを見れるような放送をいていただけないものか。好みが分散化している今であっても、優勝がからむ試合は面白い。選手も必死でプレーするので、名試合になり易い。

思うに、プロ野球の人気が全盛の時代でも日本のプロ野球ファンは不幸であった。試合を最後まで見せてもらえないのである。少なくとも、NHK以外は。野球発祥のかの地はどうだろう。アメリカは民間放送しかないが、試合は最後まで放送してもらえたようだ。優勝を争う接戦中に、「まことに申し訳ありませんが、試合の途中ですが、・・・・」という決まり文句はアメリカにはないだろう。たぶんかの地では、放送に携わる人のスタンスや考えが違うのであろう。日本の放送人はもう、30年以上の間、そのスタンスを変える事を潔しとしなかったのであろう。

だから、今こそ、シーズンのクライマックスに、優勝争いを見せて欲しいと願うのは、野球ファンとして当然と思うが、無理な相談なのかもしれない。現に、首位チーム(しかも巨人)と2位チームがデッドヒートを争う試合も見れないのだから。テレビの放送局の数を考えれば、可能な気もするが、スタンスを変えることの苦手な日本の放送局に、ないものねだりをしても無理なのだろう。せいぜい、お金を払って専用チャンネル(そんなのがあれば)で見てくださいと言われるのが落ちであろう。

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