IT翻訳 Nobuyuki の仕事部屋

ボランティアでソフトウエアーローカライズのために翻訳をしている。

5 ヶ月たって

2007-08-14 23:56:12 |  Mozilla Org.


今日病院へ行った。
先日受けた内視鏡検査の結果を聞くためである。

検査では、食道の 3 箇所より粘膜の細胞を採取していた。いずれも、がんがあった場所から取られた。今から2週間前に、受けた検査であったが、検査を担当した主治医からは、“綺麗になっていますね”と言われていた。4月に受けた EMR の手術でがん細胞のある粘膜を切除していたが、その後切除された部分に新しい粘膜が生成され、見たところ問題がなさそうだった。

従って、今日は前回検査を受けた時のように、切迫した気持ちではなかった。病院の待合室では、テレビで高校野球を放送していた。今年は、駒大苫小牧が初戦で敗退したので、昨年のようにもう一つ気持ちが盛り上がらない。しかし、接戦が続いているようだ。本日の4試合のうち、2試合が延長戦となった。しかも、1試合は、延長15回で決着がつかずに、再試合となった。これは、個人的な感想だが、最近の試合は、昔に比べて各チームの戦力が拮抗しているような印象をうける。かっては、もっと大差がつく試合もあったように思う。これは、今年大いに問題になった、特待生制度と関連のある話かもしれない。

よく聴く話だが、各県の高校野球のレベルには、当然実力差がある。大阪府や、神奈川県のような地域は、代表になるのが難しいようだ。そういう地域では、実力のあるチームでも甲子園に行けるとは限らない。しかし、甲子園出場は高校球児の夢である。実力があって、どうしても甲子園に行きたい高校生は、一つの手段として、野球留学をする事ができる。最近、各県の私立高校で、甲子園への出場を目指すところも多い。そういう高校は、全国から実力のある選手を募ろうとする。そういう高校に入って甲子園を目指す球児も多いのであろう。人材を得てそのような学校はレベルが向上する。甲子園出場を勝ち取るところも多いだろう。つまり、実力のある選手は、全国区でより強い学校に入ろうとするのだ。結果として、各県の戦力は拮抗する。

これは、あくまでの私の仮説である。しかし例えば、駒大苫小牧の場合を考えてみる。北海道のチームである。かって、北海道のチームは甲子園の弱小チームであった。優勝などまた夢の夢。ベスト8にでも残れば、全道あげての祝い事だった。従って、駒大苫小牧の連続優勝など、昔であれば有りえない話である。しかも、昨年は早稲田実業と死闘を演じた上の、準優勝である。これには、私の仮説が関連していると思う。マー君も、野球留学生だと思う。大阪府出身ではなかったけ。レベルの高い県である。

このように、最近の接戦の傾向は、全国に優秀な人材がばら撒かれている結果の反映ではないかと思う。

さて、話を元に戻して、診察室に呼ばれたのは、第一試合の日南学園と桐光学園の延長戦にけりがついた直後だったと思う。

食道の3箇所から採取した組織は、いずれも Group 1 の診断だった。Group 1 とは、良性で問題なしとの意味らしい。前回内視鏡を見た時に、手術跡に引きつれが認められたが、それは、新しく粘膜が生成された場合に発生する現象らしい。細胞はそこから採取された。

これで一安心である。3月に食道がんと診断されて、5ヶ月かけて、とりあえず問題の箇所は治癒したようである。その間、不安に苛まれることが多かったが、結果的には早期発見で一命を取り留めた。運がよかった、の一言である。