先日は自転車でいつもと違って空堀川の右岸を上流に向かって走った。
電動自転車は便利な交通用具で、高齢者でもあまり体力も使うことなく遠出も出来る。
どんどん走り 「第二天王橋」 まで行くと、対岸に珍しい 「丸型ポスト」 が見えた。
かつてはこの丸形ポストがポストの定番だったが、最近はあまり見たこともなかったので近づいてじっくりと眺めた。
1901 年に日本最初の丸型ポストが試験的に設置されたらしい。その後いろいろと改良されて日本全国に普及していたが、四角い箱型のポストへの置き換えが進んだため、数も少なくなったようだ。
1972 年時点では日本全国で約 55000 本が稼働していたが、2013 年 3 月 31 日現在では約 5600 本が稼働するにとどまるとのこと。
しかし合理化による置き換えを生き延びた丸型ポストは、希少価値ゆえに保存される傾向が強まっている。丸形ポストは数奇な運命に出逢ったなと、私は思っている。
このポストを見ていたら何故か戦後の時代に生きたことを想い出した。手紙を出すならこのポストに投函したいと思った。
私が住む市内ではここだけしか丸形ポストの存在を知らない。だが小平市には 2021 年現在 37 本残っているらしい。いつか、小平市に行ってたくさんの丸形ポストを見たいと思っている。
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