いわさきあきらの音人的生活

京都のキーボーディスト岩崎明のブログです。音楽の知識、機材の紹介、日記など。

音楽とアインシュタイン その2 ~ 1グラムの脅威 ~

2016年05月16日 | 音楽講座

E=MC²
 
アインシュタインの相対性理論から導かれるこの有名な等式です。
 
 
「この式は何かの役に立つのですか?」
 
当時、アインシュタインは記者に質問されて答えます。
 
「今は、この式が何の役に立つかはわかりません。
  
 しかし、この式はシンプルです。
 
 シンプルであるが故に美しいのです」
 
 
物理学者というより、アーティストに近い感覚ですよね。
 
その後、この式は原爆の基本理念となり、
アインシュタインを苦悩に導くことになります。
 
 
細かいことはさておき、この等式が示す意味は、
 
物質っていうのは、スゴいエネルギーを持っている、
 
というか、
 
物質自体がとてつもないエネルギーそのものである、ということです。
 
 
例えば、広島型原爆の場合、ウランの量は800gでしたが、
エネルギーに変わったのは、たった1gほどだったようです。
 
それでも、街をひとつ壊滅させるほどのエネルギーです。
 
  
あなたや私も物質であるわけですから、
やはり、スゴいエネルギーのカタマリなのです。
 
 
アインシュタインはその後、電磁力と重力をまとめた
「統一場理論」の研究に没頭します。
 
それは、失敗したということになっていますが、
実は成功していて、
 
「人類がこれを持つのは早過ぎる」
 
と、言って焼き捨ててしまった、という伝説もあります。
 
個人的には、この伝説を信じたいですが。

 
歴史の真実はさておき、アインシュタインは思考という瞑想によって悟りを得た人でしょう。
 
有名な「アッカンベー」をしている写真は、
音楽のアルバムのジャケットなどに、よく使われてしています。
 
  
音楽であっても、対極にあるような物理学であっても、
何かを成し遂げた人は同じ境地に至るのでしょう。
 
それが、きっとすべてのジャンルの人に影響を与えている理由ですね。

 

 

(音楽とアインシュタイン その3へ続く)

 

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