粘土がいっぱいつまった広いプールを想像して下さい。
その粘土で、人や車やビルなんかを作ります。
そうすると、そのまわりの使った粘土の部分がくぼみになりますね。
ビー玉などを置くと、コロコロと転がります。
粘土が「エネルギーの場」で、
その粘土からできたのが「物質」になります。
これは三次元的に考えた、たとえですが、
実際は四次元的なものなので、
私たちには、このくぼみが見えません。
物質があると、そのまわりには空間の歪(ゆが)みができます。
粘土のくぼみがそうです。
それがアインシュタインの考えた「重力」(※)です。
あなたやわたしのまわりも実は歪んでいますが、
歪みが小さいのでわからないんです。
それが太陽や星などと大きくなれば、
その歪みは「重力」「引力」としてハッキリとわかります。
「万有引力とは
ひき合う孤独の力である
宇宙はひずんでいる
それ故みんなはもとめ合う」
(「二十億年の孤独」より)
というのは谷川俊太郎の詩です。
これが20歳の時の作ですから、オドロキですよね。
もとはみな同じものから切り離された存在、それゆえに求め合う。
ちょっとクサい終わり方になりそうですが、
それが「愛」ってヤツなのでしょう。
「二十億年の孤独 合唱曲」
https://www.youtube.com/watch?v=Qk1y3ZtBE7o#t=17
(音楽とアインシュタイン 終わり)
※)「E=MC²」の後に、アインシュタインが作った「重力方程式」は
物体の質量を入力すれば、そのまわりの空間の歪み具合がわかる、
というスグレもの。