無所有Ⅱ

ヤマギシが標榜する「無所有」は、現代の全ての政治体制の閉塞を突き抜ける可能性を感じさせます。
だが「無所有」の思想は、何千年も前から言われ続けた歴史の中で、ほんの一部の集団内（原始仏教のサンガ等）でしか実現しなかったようですし、ヤマギシも「無所有を目指して」と言ったところに留まっています。
いろいろな「関係」に「無所有」を構築する努力は見られず、本来「無所有」などと言う幻想の中でまどろんでおります。

撞着

「執着」を放すことが「幸福に生きること」の必須条件と考える人達は、無意識に「幸福に生きること」に執着し、”「執着」を放すこと”に執着する。

全ての人々の「幸福」は、その人々の「執着」を放すことが「幸福に生きること」の必須条件と考える人は、自分の「執着」はさておき、周りの人々の「執着」を放してもらうことが「幸福」への近道だと考え、その考えに執着する。