三重県伊賀市に在る春日山が、「実顕地」になる前の中央試験場の頃のこと。
東京工大を卒業して「参画」した男が居ました、23歳くらいだったかな。
ひょろりとした体格に、ゴム長靴をパカパカ鳴らして歩き。鶏飼をしながらミミズの養殖にのめり込んでいました。
広口壜に入った土を自慢げに見せながら「どうだ、立派な卵だろう」などと言われても、どれが卵か見分けなどつかなかった。
その彼が突然「豊里実顕地」に移籍し、朝早くから夜遅くまで鶏舎で働いている噂を聞いて間もなく、中央試験場は「春日山実顕地」に変わりました。
30数年間の心の遍歴を、一度じっくり聞かせてほしいと思うこの頃。
彼はいまだに「実顕地」居ると、風に乗って聞こえてきたので。
東京工大を卒業して「参画」した男が居ました、23歳くらいだったかな。
ひょろりとした体格に、ゴム長靴をパカパカ鳴らして歩き。鶏飼をしながらミミズの養殖にのめり込んでいました。
広口壜に入った土を自慢げに見せながら「どうだ、立派な卵だろう」などと言われても、どれが卵か見分けなどつかなかった。
その彼が突然「豊里実顕地」に移籍し、朝早くから夜遅くまで鶏舎で働いている噂を聞いて間もなく、中央試験場は「春日山実顕地」に変わりました。
30数年間の心の遍歴を、一度じっくり聞かせてほしいと思うこの頃。
彼はいまだに「実顕地」居ると、風に乗って聞こえてきたので。