元・飲食店店主の日記

閉店して5月25日で丸6年。お店再開に向けて行動中の元・飲食店店主が映画、オタクネタや日々の出来事等を時々書いてます

黒豆と金柑。

2017年12月26日 04時04分19秒 | お料理
今年の営業も残す所後三日。

その後は‘おせち’を拵えます。

‘おせち’の仕込みもぼちぼち進んでおり‘黒豆’と‘金柑’を焚いて瓶詰めしました。

例年ですと12月頭には‘黒豆’を焚いているのですが、今年は‘黒豆’が出てくるのが遅く今頃の完成です。

‘黒豆’の焚き方は皆さんご存知とは思いますがうっとこのやり方を書いておきましょう。

たっぷりの水に‘黒豆’を入れ、還元鉄を入れて一晩。

翌日火にかけてコトコトと半日かけて戻します。
湯が減ったら湯を足しながらです。

半日焚いてふっくらしたら天井に投げて、へばり付くようでしたら柔らかく戻っています。

落とし水して半日晒します。

綺麗に戻った豆と、胴切れしてたり皮が捲れてる豆とを選って分けます。



綺麗な豆を先ずは水3:砂糖1の糖蜜に浸けます。

翌日に水2:砂糖1の糖蜜に浸けます。

そして水と砂糖同割りの糖蜜に浸け、濃口醤油少々入れて出来上がり。

いきなり高濃度の糖蜜に浸けると豆に皺が寄るので、三段階くらいに分けて浸けます。

濃口醤油を入れるのは保存料代わりですね。



で、胴切れしてたり皮が破れてる豆ですが、これらは裏漉しして‘黒豆餡’を拵えます。

これ ↓



この‘黒豆餡’何に使ってるかと言いますと、この時期疲れが溜まって甘いものが欲しくなるので、あるじのおやつにしてました(笑

ですが今年は‘汁粉’を拵えて数組のお客さんにお出ししました。

うっとこの‘会席’の水物は定番の‘いちぢくプリン’と言うものをお出ししているのですが、先日おなじみのお客さんがお越しになられた時に‘いちぢくプリン’を持って帰りたいと仰られました。

いやいやいやいやいや。。。

保存料等入っていないし、ゼラチンを使ってるので持って帰るまでに流れて原形を止めて無いやろから無理!とお断りさせて頂きました。

それなら、これ以外に何かやってるのと一緒にお越しになられてた別のおなじみ様に聞かれたので、‘黒糖のわらび餅’や‘羊羹’‘汁粉’は極々稀にあるじの気まぐれで拵える事はありますよ。と、お伝えしました。

で、‘黒豆餡’を拵えた翌日にその別のおなじみ様がご来店。

ちょっとウケ狙いに‘黒豆汁粉’をお出ししたらお喜びになられました(笑

お出ししたのは焼いた粟麩を入れただけのシンプルな汁粉でした(生憎と写真はございませんのでご了承を)。

これに気を良くしたあるじ、調子に乗って(?!)他のおなじみ様にお出ししたら高評価。

なんと‘黒豆餡’を全て使い切りました。

数名のお客さんから「期間限定で出したら?」と言われましたが、小豆とは戻す時間も値もちゃうからなぁ。。。

松下幸之助さんの「汁粉屋になれ」ってのとちゃうしなぁ。。。。(笑

まぁ、おいおい考えましょう(と言いつつ黒豆を買うてたりしてw)。

で、‘黒豆’を瓶詰めして完成。



ほぼ、同時進行で‘金柑の蜜煮’も拵え瓶詰め。



こうもギリギリで出来ると‘栗の甘露煮’の時と違って持って帰る!って方が居られないですね。
まぁ、持って帰られたなら、あるじは泣く。洒落でなく本気で泣く(笑

しかし‘栗の甘露煮’は今年はよぉさん出たなぁ。。。
二日に一遍は栗を剥いてたような気がする(笑


他には、お焼き物の‘鯛の味噌漬け’‘鰤の酒粕漬け’をしました。

明日は‘金柑卵’や‘ちしゃとう’の味噌漬けをしようかな。


ちなみに!!

‘おせち’はまだ受け付けております。

と言っても残り僅かではございますので、ご予約頂ければ幸いです。

宜しくお願い致します。



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http://www.nishitaka.jp




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