【時事(爺)放論】岳道茶房

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虫歯になったことが1度もない

2010年10月09日 | 健康
【知りたくもない!?カラダの不思議】「あまり歯を磨かないけど、虫歯になったことが1度もない」ってホント?

 「あんまり歯を磨かないけど、虫歯になったことが1度もない」という人に、ときどき出会うことがある。一方で、「歯磨きしてるのに、すぐ虫歯になる」と嘆く人もいる。では、虫歯になりやすい人・なりにくい人にはどんな差があるのか。渋谷区幡ヶ谷の坪田歯科医院・坪田泰幸院長に聞いた。

 「虫歯になる条件は『歯の質』『糖質』『虫歯菌』の3つと、さらに『時間』がかかわります。このうち遺伝は、『歯の質』ですね。でも、実際に虫歯になりやすい人について言えるのは『歯を磨いている』ことと『歯をきちんと磨けている』ことは違うということ。きちんと磨けている人は、意外と少ないんですよ」

 確かに、歯を磨かないのに虫歯ができない人もときどきいるが、それはごくまれであり、「虫歯菌がほとんどいない人かも?」ということだ。

 「たとえば、虫歯になる人でも、虫歯になりやすい歯とそうでない歯があります。これは歯並びによるところもありますし、また、虫歯になるかどうかは、食生活や生活習慣の違いによる部分も大きいんですよ」

 口の中はもともとほぼ中性だが、食事をすると、虫歯菌が糖質から作った酸によって、酸性に傾く。酸性に傾くと、歯の表面のエナメル質を溶かし始めるが(「脱灰」という)、しばらくすると弱アルカリ性の唾液によって中和され、溶かされた歯が修復されるのだそうだ。これが「再石灰化」であり、再石灰化には「時間」が必要だ。また、唾液は虫歯を治すために重要な役割をしているという。

 「食事以外の時間にも甘いモノをダラダラ食べたり、間食が多いと、唾液で歯を修復する時間が足りなくなり、虫歯になりやすくなります。ペットボトル症候群のように、甘い飲み物をチビチビ仕事中に飲む人も、注意が必要です。また、就寝中には唾液が減るため、虫歯ができやすいですよ」

 まずは間食を減らすことと、就寝直前の甘いモノを避け、寝る前に完璧に歯磨きすること。生活習慣の見直しから始めてみては?

2010.10.09 ZAKZAK


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