SPECTACLE DIARY

かわいいお客様や今日あった症例などを紹介しています

回旋斜位

2017年03月08日 12時39分05秒 | 日記
今日は先日病院からの紹介で
直接当店で検査させていただいたお客さんの話です。

その方は
69才女性
10年前から複視を訴えていて
非常に困ってらっしゃいます。

眼科にはいろんなところに行ってたのですが
解決できてません。

複視以外の体の不調として
腰痛、眩しさ、肩凝り、乗り物酔いなどが挙げられています。


予備検査でカバーテストをすると
斜めに動くことから
上下と外斜位があることがわかりました。

単眼での自覚検査の結果です。
R=0.15(1.0×S-1.00D C-1.25D AX85°)
L=0.5 (1.0×S-0.25D C-0.75D AX120°)

そして両眼視の検査に移りポラテストで確認したら
回旋斜位があることがわかりました。

回旋斜位には斜乱視矯正による光学的回旋斜位と
完全治療は手術以外方法がない本態的回旋斜位の2種類あります。

このお客さんは

〇ポラテストでコの字テストで右四角が傾く
〇時計テストでは指針が傾く
〇乱視度数を垂直方向に近ずけたり度数を落としたりしても変わらない

こういった検査結果から右眼外方回旋斜位と判断しました。


通院している眼科の診断では手術をするほどでもないので
眼鏡を調製して様子を見ていく
ということになっています。

ですから完全ではないのですが
今よりは楽になるということから
プリズム眼鏡調製になりました。

しばらく当店でも定期的に来店していただいて
様子を見ていこうと思います。














フリッパーレンズ

2017年03月08日 06時21分39秒 | 日記
調節緊張のお子さんにフリッパーレンズを使って
毛様体筋の緊張を解いていきます。


近くのものをよく見たりする子(人)は
この調節緊張になりやすく
毛様体筋の動きが悪くなります。



使い方です。
このレンズは上2枚が+2.00D下2枚が-2.00D
これを眼にあて近見視力0.7位の小さな文字をみてもらいます。

最初+2.00Dの方で見てもらい、ピントがあったら今度は-2.00Dにします。

大概-2.00Dで見てもらったときのほうが時間がかかりますが
これをくりかえすことにより
水晶体の上下についている毛様体筋が緊張したり弛緩することで
ほぐれていきます。

今回紹介したフリッパーレンズは
筋肉をほぐしたり鍛えたりできるトレーニングアイテムです。