SPECTACLE DIARY

かわいいお客様や今日あった症例などを紹介しています

1年経過

2010年10月30日 09時51分43秒 | お知らせ

今週末も沢山のお客様にご来店頂きました。

幼児(1才)調節性内斜視、歯根部利用人工角膜手術後、調節緊張症、強度プリズム・・・。

このブログを記載している途中にもDigPig(網膜色素変性症)の方が相談にこられました。

特殊症例の経験は近大店の大切な財産となり、日々少しずつ成長して行きます。

ブログをスタートして約1年、アクセス数は19,000件。

地味なブログですが沢山の方にアクセス頂き、感謝の気持ちで一杯です。

検索キーワードの多くは医療に関する物であり、眼鏡の重要性を感じ取ることが出来ます。

これからも「眼鏡とは医療器具である」をメインテーマとし、更新していきたいと思います。


調節緊張症

2010年10月26日 09時45分52秒 | 子供用眼鏡

9才の男の子。

調節緊張症(仮性近視)のためアトロピンを常時点眼。

アトロピン点眼の為、累進レンズにて眼鏡作製です。

調節麻痺剤点眼前は-8.00Dの数値が出てしまいます。

高AC/A比の場合は二重焦点レンズを使用します、しかし今回は高AC/A比ではありません。

調節麻痺剤による調節力低下の為、アトロピン使用と累進レンズ装用で治療します。

子供の調節力の強さに改めて凄さを感じた症例でした。

  

眼鏡処方箋値

R(右)S+0.75 ADD+3.00

L(左)S+0.75 ADD+3.00

PD59.0㎜

  

◎子供の視力検査について◎

アトロピンは子供の視力検査をする際にも使用します。

子供の調節力は凄まじく、調節麻痺剤を使用しなければ正しい視力検査は出来ません。

アトロピンより効力が少ないサイプレジンを使用する場合もあります。

調節麻痺剤は医師の許可が無ければ使用出来ず、眼鏡店で検査する事は不可能です。

※お子様の視力検査を希望される場合は必ず眼科を受診して下さい。


第51回 日本視能矯正学会

2010年10月23日 09時44分17秒 | お知らせ

第51回 日本視能矯正学会

    

11月27・11月28日

場所 神戸国際展示場2号館

名誉会長 三村 治【兵庫医科大学眼科学教室 主任教授】

学会長 臼井 千惠【日本視能訓練士協会 会長】

事務局長 間原 千草【兵庫医科大学眼科学教室】

 

◎第51回日本視能矯正学会プログラム◎

  

特別講演1

上斜筋麻痺の診断と治療 佐藤美保(浜松医大)

特別講演2

なぜヒトは2つの眼があるのか、その働きの素晴らしさ 若山曉美(近畿大学)

  

シンポジウム

基礎から両眼視機能を理解する

オーガナイザー 不二門尚(大阪大学医用工学講座) 臼井千惠(帝京大学眼科学教室)

シンポジスト

  「視覚系神経回路の経験依存的な再編成」畠 義郎(鳥取大学生体高次機能学)

  「両眼立体視の脳内メカニズム:両眼視差から奥行き知覚へ」藤田一郎(大阪大学認知能科学)

  「両眼分離と運動性融像」不二門尚(大阪大学医用工学講座)

  「前方開放型両眼同時波面収差測定の応用」三橋俊文(TOPCON研究開発センター)

 

教育セミナー

眼科検査機器 目指せ、検査の達人!

オーガナイザー 木村亜紀子、間原千草(兵庫医大)

講演内容と演者

ERG 近藤峰生(名古屋大学)

OCT 池田史子(群馬大学)

視野検査 奥山幸子(近畿大学)

麻痺性斜視の検査 間原千草(兵庫医大)

眼底写真 堀内康史(群馬大学)

  

ランチョンセミナー

Let'sマスター! より良い視機能のための眼内レンズと術前検査

座長 須藤史子(東京女子医科大学/埼玉県済生会栗橋病院)

講演内容と演者

「より良好な白内障手術結果のために~検査器械の各特徴と測定のコツ~」

島村恵美子(埼玉県済生会栗橋病院眼科)

「あたらしい眼内レンズの力を発揮するために」

玉置明野(社会保険 中京病院眼科)

   

モーニングセミナー

座長 渡邉 潔(ワタナベ眼科)

講演内容と演者

「視能訓練士のためのコンタクトレンズ講座~シリコーンハイドロゲルレンズについて~」

渡邉 潔(ワタナベ眼科)

  

生涯教育制度

第1回生涯教育セミナー』

座長 和田直子(慈恵会医科大学附属第三病院)

講演内容と演者

「自動視野計だけが視野ではない~紙の検査が語るもの~」

松本長太(近畿大学)

  

一般講演

一般講演 I : 教育・健診 I

一般講演 II : 教育・健診 II

一般講演 III : 屈折基礎

一般講演 IV : 屈折臨床

一般講演 V : 斜視・両眼視

一般講演 VI : 弱視・心因性視覚障害

一般講演 VII : 眼科臨床機器

ポスターセッション I

ポスターセッション II

    

上記学会に西村眼鏡店近大店は28日(日)のみ賛助会員として参加(出展)します。

眼鏡についてご質問、ご相談がある方はお気軽にお立ち寄り下さい。

  

西村眼鏡店近大病院店

神戸国際展示場2号館2F 2A 14


鼻盛り

2010年10月02日 09時30分05秒 | 眼鏡技術

円錐角膜のお客様。

現在HCL(ハードコンタクトレンズ)を常備装用。

強度数の為、自身でHCL装用が難しくなり眼鏡装用となりました。

しかし、眼鏡装用に良いイメージは皆無だそうです。

「いつも睫毛がレンズに接触し煩わしい、訴えても眼鏡店は何もしてくれない」

お客様の睫毛は長さがあり、通常の鼻パッドではレンズ後面に睫毛が触れてしまいます。

鼻盛りが必要です、量販店で購入された眼鏡を拝見するとノーマルノーズパッドのまま。

これでは睫毛が当たってしまい、煩わしく感じるのも当然です。

購入して頂いたドメスティックブランド「mignon」の新作フレームを鼻盛りしていきます。

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まず最初にノーマルノーズパッドをどの位カットするのか検証します。

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眼鏡を解体、解体した各パーツは傷が付かない様、ビニール袋に入れ保管。

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眼鏡フレーム(フロント部分)に保護テープを張り、余分な削り傷から守ります。

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ヤスリ、紙ヤスリを使い(粗め→細め)丁寧に磨きます。

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バフ磨きでフレームを再処理、光沢を蘇らせます。

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研磨後、光沢が蘇りました。

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鼻型、高さを考慮しながらノーズパッドを選択(24種類+特殊ノーズパッド8種類)

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接着、安静静態で1日放置し、確実に接着していきます。

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完成です、これで睫毛が当たらなく、快適にお使い頂けます。

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強度数の為、アイポントを正確に確認します。

お客様が快適に眼鏡お使い頂く為には、どんな手間も惜しみません。