SPECTACLE DIARY

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眼鏡処方箋の書き方(中近両用)

2017年03月31日 06時50分50秒 | 日記
いつも西村眼鏡店近大病院店のブログを見ていただいてありがとうございます

今日は眼科の検査のスペシャリスト
視能訓練士さんからよく聞かれる眼鏡処方箋の書き方の疑問を解決したいと思います。



1番よく聞かれるのは中近両用レンズの処方箋の書き方です。
遠隔用のところにどういった度数を書いたらいいのかわからない
という質問です。

まず中近両用レンズの特性を復習します。



中近両用レンズは
屋内用を想定して作られたレンズです。

見える距離は4m~40cm位。(加工時のレンズの入れ方次第だが)
累進屈折力レンズと比べて累進帯長(23mm メーカーによって異なるが)
が長いので歪みが少なく掛けやすい。
手元も広く見やすい。



それでは本題です。
中近両用の処方箋の書き方は
累進屈折力レンズ処方の仕方と同じです。
遠方5m近方40cmの度数を記載します。

中近のテストレンズがあって装用テストも出来るのであれば
備考の欄に使用したテストレンズ名も書いておくのがいいです。


中近レンズのレイアウト図です。


図のBの位置に遠用、Dの位置に近用度数が入ります

そしてAの部分がアイポイントになるのですが
遠用に対して25%負荷した度数が入ります。

装用テストです。
累進のテストレンズがあっても
中近レンズはなかなか置いている施設が少ないので
患者さんに体験していただくのが難しいです。

ある程度体験していただくには
遠方に25%負荷した度数を入れた
累進のテストレンズを掛けてもらう方法です。

例)
R=S+2.00D  ADD+2.00D
上記の度数を中近で体験してもらうには
R=S+2.50D ADD+1.50D
ということになります。

参考にしていただければと思います。

明日4月1日(土)は近大店の定休日です