SPECTACLE DIARY

かわいいお客様や今日あった症例などを紹介しています

フレーム磨き

2017年03月23日 06時59分00秒 | 眼鏡技術
当店で2年前レンズだけ入れさせていただいたフレームが
ところどころ白っぽくなっているので磨いて綺麗にします。







黒のアセテート枠なので白くなると目立ちます。
これを磨いて綺麗にしていきます。



まず白くなっているところを削ります。
削っていき取れたらサンドペーパーをあてていきます。

最後に磨きます。


完成です。
手間はかかりますがお客さんが気に入っているフレームなので
喜んでいただくために一生懸命磨きます。

当店ではこういった磨きはサービスでおこなっています。

他店では磨けることを知らない店員や新調してもらうため
出来ることを言わない店員もいます。

今回このフレームは磨いたことで新品同様、綺麗になりました。
喜んでいただける出来だと思います。

遠近両用レンズと生活環境

2012年08月24日 09時40分46秒 | 眼鏡技術

遠近両用レンズ、シニア世代にとっては欠かせないパートナーです。

「遠、中、近まで全て見えます」的な事を説明するメガネ店も多い様ですが、これは間違い。

遠近両用レンズは基本的に「遠用におまけで近くが見える」といった解釈が正解。

なので現代生活にマッチしたレンズとは言えません。

殆どの方がこのおまけ部分で近くを見ています。

当然目は疲れ、眉間にシワを寄せながら睨みつけて見なければなりません。

パソコンや携帯等、中間~近見作業が多い現代に「おまけ」では対応出来ず限界です。

もちろんレンズメーカーもこの辺は理解しています。

最近では遠近両用レンズと中近両用レンズの間を取ったレンズが出てきました。

代表格はHOYA社のレンズ名JAZZ。

このレンズは中間部分を重視した設計で遠~中~近でマイルドな見方を提供しています。

メーカーの統計ではあまり売れていない様ですが、弊社では良いレンズだと解釈しています。

自分自身のライフスタイルに合ったレンズ選びを。

目にストレスを掛けない環境への第一歩です。


遠近と中近

2012年05月20日 14時37分19秒 | 眼鏡技術

ある年齢を境に遠近両用レンズを装用する方が増えてきます。

遠近両用レンズとは「遠くと近くが見えるレンズ」この認識で間違いは無いのですが、現代社会のニーズにマッチしてるのかと言うと微妙です。

遠近両用レンズを「遠中近レンズ」と呼ぶメーカーやお店もありますが、あくまでも遠近が主体であり、中間距離の視野は非常に狭いレンズ設計なので注意が必要です。

中近両用レンズとは室内レンズとも呼ばれ、遠近両用よりも視野の広さが特徴です。

この視野の広い中近両用レンズで遠方視出来れば、視野が広く非常に使いやすいレンズが出来上がります。

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実は中近両用レンズでもある程度、遠方視が出来るように調整する事は可能です。

レンズメーカーは奨めていませんが、中近両用レンズでも調整次第では十分に車の運転が可能になります。

※このテクニックを実施するにはある程度のレンズ幅(上下)が必須です。

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現代生活において必需品のパソコンや携帯電話は主に「近~中」の距離で見る事が多く、遠近両用レンズではストレスを抱えながら見なければなりません。

又、主婦の方であれば家の中で生活する時間が比較的長いのではないでしょうか?

遠近両用レンズや中近両用レンズといったメーカーが定めた使い方ではなく、そのレンズがどういった設計かを理解し、お客様に提案する。

ライフスタイルの多様化により、眼鏡店に求められている事だと思います。


STARCK + 偏光レンズ

2012年03月21日 12時38分09秒 | 眼鏡技術

スタルクアイズと偏光レンズの組み合わせです。

8カーブレンズなのでプリズム補正を実施。

ハイカーブレンズ特有の歪みを修正しています。

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偏光レンズとはレンズの間に特殊なフィルムが挟んであり、そのフィルムを構成する目に見えない横一列に並んだ透明・不透明は分子の層がギラツキをカットしてくれます。

ブラインドカーテンがレンズに内蔵されているようなもので、偏光膜の軸を地面と水平にし上下・斜めからの反射したギラツキをカットします。

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東海光学の偏光レンズは独自のキャスト製法を採用。

レンズと偏光フィルムを融着方式により一体化。

従来の張り合わせ方式に比べ剥がれにくく割れにくい、耐久性に優れた偏光レンズを実現しました。

これからの季節、フィッシングやドライブに大活躍してくれます。


強度遠視累進レンズ

2011年11月28日 10時56分22秒 | 眼鏡技術

強度遠視にて累進レンズをご希望のお客様。

現在の眼鏡(他店にて半年前に製作)では遠見、近見ともに辛いとの事。

  

処方値

R(右)S+8.00 C-0.75 AX110 Add +1.25

L(左)S+7.25 C-1.00 AX50 Add +1.25

PD64.0㎜

  

内容は遠視度数の矯正不足、瞳孔間距離の大幅なズレ。

まずはこの点から改善して行きたいと思います。

今回はお客様の強いご希望でブロータイプの眼鏡フレームで製作。

レンズの厚み、強度を考えると通常は選択肢に入らないフレームです。

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Kazuo Kawasaki MP692SS + EVOLUTE PN-T 1.76R