生活・・・“生きる”そして“活かす”
あらゆるものを活かし、よりよく生きる。
あなたは、そんな生活をしていますか?
* * *
「はいかい」ということばを聞いたとき、皆さんはどんな文字を思い浮かべられますか?「俳諧」あるいは「徘徊」?
むかし、江戸時代には、もう一つのことばがありました。
「灰買い」
その字のとおり、日常生活の中で出た灰を買い歩く人のことを呼びました。
江戸という町は、その当時、世界有数の大都市であり、百万人もの人が住んでいました。驚くことに、これだけの大消費地でありながらゴミがほとんど出なかったといいます。
もちろん、ゴミが出ないのにはそれなりの理由がありました。
江戸の町中で、天秤棒をかついだ人の7割が生鮮食その他の売り手、残り3割の人が灰や布の端切れといった、リサイクルできるものを買い取る人々でした。
今の私たちにはどう見ても使えないと思う物でも、修理したり、再生したりして、最後の最後まで大切に使い切りました。燃えた後の「灰」ですら、農作物の肥料として活用されたのです。
そこにはものの命を大切にする、といった人々の豊かな心がありました。
振り返って、現代の私たちの生活はどうでしょう?一見物が豊かに見える生活も、「使い捨て」ということばに代表されるように、ものに命を見出さない貧しい心が見え隠れします。
“物で栄えて心で滅ぶ”
いま一度、私たちはこのことばの意味をよく噛みしめなくてはなりません。
(近くのお寺で教わった話)
あらゆるものを活かし、よりよく生きる。
あなたは、そんな生活をしていますか?
* * *
「はいかい」ということばを聞いたとき、皆さんはどんな文字を思い浮かべられますか?「俳諧」あるいは「徘徊」?
むかし、江戸時代には、もう一つのことばがありました。
「灰買い」
その字のとおり、日常生活の中で出た灰を買い歩く人のことを呼びました。
江戸という町は、その当時、世界有数の大都市であり、百万人もの人が住んでいました。驚くことに、これだけの大消費地でありながらゴミがほとんど出なかったといいます。
もちろん、ゴミが出ないのにはそれなりの理由がありました。
江戸の町中で、天秤棒をかついだ人の7割が生鮮食その他の売り手、残り3割の人が灰や布の端切れといった、リサイクルできるものを買い取る人々でした。
今の私たちにはどう見ても使えないと思う物でも、修理したり、再生したりして、最後の最後まで大切に使い切りました。燃えた後の「灰」ですら、農作物の肥料として活用されたのです。
そこにはものの命を大切にする、といった人々の豊かな心がありました。
振り返って、現代の私たちの生活はどうでしょう?一見物が豊かに見える生活も、「使い捨て」ということばに代表されるように、ものに命を見出さない貧しい心が見え隠れします。
“物で栄えて心で滅ぶ”
いま一度、私たちはこのことばの意味をよく噛みしめなくてはなりません。
(近くのお寺で教わった話)