明日は・・・

今日で３月も終わり。明日から４月。

さて、四月一日といえば・・・
「四月一日」という名字の方がおられるそうです。
なんと読むかご存じですか？



「わたぬき」さんと読むそうです。
衣替えで、この日から綿入れを脱ぐことが由来とか。



他にも・・・
　栗花落　　「つゆり」さん
　　～栗の花が盛りを過ぎ、散り始める頃が梅雨入りにあたるから。つゆいり→つゆり

　月見里　　「やまなし」さん
　　～周りに山がないので月がよく見えるから

　春夏秋冬　「ひととせ」さん
　　～四季を通して一年という意味

　小鳥遊　　「たかなし」さん
　　～鷹がいないので、小鳥が安心して遊べるから

このような珍しく、また趣きのある名字があります。
四季や自然の様子が名前になっているのですね。
日本の風土や、日本語の豊かさを感じることもできます。




さて今のお話は、四月一日だけに、エイプリルフールで、うそ？
・・・ということはありません。本当のお名前です。
いつの日か、「わたぬき」さんにお会いしてみたいものです。

びわ

朱色の甘い実・・・枇杷。
いつか食べた枇杷の実の種。
自宅の畑でいつの間にか育って・・・
今では立派な実をつけるようになった。

今年は、豊作の予感。
たくさんの小さな“きざし”が日に日に育っている。

昨年は、少ししか実がならなかった。
ちょっぴり残念だった。

でも、枇杷にも“なるとき”と“ならない”ときがある。
いろいろあるからいいのだ。

出来るときには出来る訳が。
出来ないときには出来ない訳が。
ちゃんとあるのだ。

人間も同じだ。
出来るときも出来ないときも・・・
どちらもあって当たり前。
どちらもあるからいいのだ。

どちらもあるから・・・人生は面白いのだ。

骨 より 金

あるお寺でいただいた小冊子から。



＊＊＊

介護老人保健施設の集まりで、こんな話題に・・・。

施設の女性が亡くなられたので、ご子息に電話をしたところ、「いま大事な仕事があって手が離せない。後で行くから葬儀をしておいてくれないだろうか」との返事。施設で葬儀を行い、お骨を預かったまま数日が過ぎた。再度連絡したところ、「もう少し預かって欲しい」とのこと。四十九日が過ぎても取りに来られない。そして、とうとう「申し訳ない。忙しくて忙しくて・・・お骨を宅急便で送ってください」と。

“あまりにひどい話だ”と憤慨する方に、もう一人の方が・・・。

それはまだ“まし”な方。「お骨を取りに来てください」と連絡したところ、「悪いが遺留品も含めて、そっちで処分してくれ。通帳だけ送ってもらったらええ」ということがあった。

＊＊＊



骨より金。
これは、日本の社会で起こっていることです。
あまりにも悲しくはありませんか。

人間問題

「“環境問題”は、環境の側から見れば“人間問題”というべきものかもしれません」

そんな一文に出会った。
日ごろ、人間を中心に自然や環境を考えている凝り固まった思考が崩される。

動物、鳥、魚から見た環境。
草や木から見た環境。
水や空気から見た環境。
地球から見た環境。
人間から見た環境。

どうだろう・・・
“環境問題”を生み出している一番の問題は人間ではないか。
“環境”が問題ではなく、“人間”が問題なのではないか。
人間の問題が、環境に形になって現れているのではないか。
そんなことを訴えているように思う。

環境問題は、人間の問題。
環境問題は、私の問題。
環境の中に私があり、私の中に環境がある。





ふと、金子みすゞのこんな詩を思い出した。

はちはお花のなかに、
お花はお庭のなかに、
お庭は土べいのなかに、
土べいは町のなかに、
町は日本のなかに、
日本は世界のなかに、
世界は神さまのなかに。
そうして、そうして、神さまは、
小ちゃなはちのなかに。




「環境は私のなかに」
そんな気がした。

今この瞬間に・・

もしも今この一瞬に、地球上の全ての人が・・・

手をたたいたなら。
歌を歌ったなら。
にっこり微笑んだなら。
ジャンプしたなら。
空を見上げたなら。
道に落ちているゴミを拾ったなら。
目の前にいる誰かに「ありがとう」と言ったなら。
心の中に感謝と祈りをもったなら。

世界は何か変わるだろうか。

今この瞬間。
全ての人と“素敵な今”を共有することが、できるとしたら・・・

喜んでいる人も
悲しんでいる人も
苦しんでいる人も
争い合っている人も
今ほんの一瞬でも何かを共有できたら、何かが変わるだろうか。

見えないものとつながる力。
つながった力で、何かを動かし、変えて行く力。

私はあると信じる。