新しい風を 起こそう!   ~日本をよい国に~

一人ひとりの願いを大きな風に変えて・・・
今 動き出そう!



 

卯の年を迎えて

2011-01-30 09:26:33 | 日記
彼女の言葉は、たどたどしい。
身体はスムーズに動かない。
小学校・・・彼女は同じクラスの同級生だった。
クラスメートは、彼女をよくからかっていた。
“どこか自分と違う。自分より劣っている。なんで僕らと同じことができないんだよ”と。

彼女は身障者だった。
ある時、一人の男の子が彼女を突き飛ばしながら、言った。
「お前なんか、違うクラスに行ったらええのに」
彼女は泣き出した。彼女の涙は止まらなかった。
その時、先生が怒鳴った。
それまでにも、それからも、この時ほど、その先生が怒ったことはなかった。
本気だった。本気で怒っていた。
一人の人間として、私たちに必死の思いで、大切なことを伝えようとされているのが分かった。
彼女の生い立ち、病気、ご両親の苦労、そして何よりその日まで懸命に生きてきた彼女の生きざま・・・。
長い長い時間をかけて話してくださった。
先生の目は真っ赤だった。
いつの間にか、泣いていた彼女の涙は、悲しみの涙から、先生の言葉に感応した涙に変わっていた。
私の目からも涙がこぼれた。
あちらこちらから、すすり泣く声が聞こえる。
みんな真っ赤なウサギの目。

小学生だった私・・・きっと心のどこかで、イジメていた男の子と同じように、彼女のことを卑下する気持ちがあったに違いない。
あの日、あの出来事、あの先生の本気の言葉と出会うまでは。

みんな違って、みんな素晴らしい・・そう思える世の中でありますように。

           卯の年を迎えて           合掌
コメント (1)
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