夢をかなえる新聞・聖教新聞 -人間革命の指針-

聖教新聞は夢をかなえる新聞です。その中より「新・人間革命」、名字の言、体験から夢をかなえゆくための指針をつづります。

自然がずんずん 体のなかを通過する 山、山、山 8/20

2011-08-25 01:56:18 | 名字の言
 「自然がずんずん 体のなかを通過する 山、山、山」――歌人・前田夕暮が初めて飛行機に乗った感慨を詠じた一首。故郷の神奈川・秦野市に歌碑が立っている。定型音数にとらわれない口語自由律短歌で、大胆かつ現代的な表現が光る。とても82年前の作とは思えない▼自らの歌風を模索した前田夕暮は、つねに〝新しい「次」〟を目指す挑戦の歌人であった。3万5千を超える作品の中に、日蓮大聖人を詠んだ数首がある。「日蓮の強きこころにひびきけむ 外海の波、風にとも鳴る」などだ▼また、別の歌人・太田水穂には、「旃陀羅の蜑の子なれど日蓮は いのちまともに国をうれひき」との一作がある▼大聖人は、御自身で「山に山をかさね波に波をたたみ難に難を加へ非に非をます」(御書202ページ)と綴られたように、大難に次ぐ大難を乗り越え、法のために戦い抜いた御生涯であられた。まさに命がけの闘争の中、苦しむ民衆に太陽の励ましを送り続けられたのである。歌人たちは、そうした大聖人の透徹した不屈の生き方に心打たれ、一首に昇華させたのであろう▼鍛えの夏。大聖人直結のわれら創価の門下は、行学に励み、宿命に打ち勝って、正義と平和の叙事詩を綴り残していきたい。(杏)

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