摂事とは人の心を把握することである。そして、衆生を包容し、あつめ、かかえ、まとめ、おさめることであった。四摂事は①布施(与えること)②愛語(優しい言葉をかけること)、③利行(善行で人に利益を与えること)。④同事(相手と同じ立場にたって、同じ仕事にいそしむこと)の四つをいう。「呵たよ、汝の衆大なり。呵たよ、汝は云何にして此大衆を摂するや。」(18)(94頁)との問いかけに「世尊は四摂事を説きたまへり。我、此によりて此大衆を摂す。」(18)(94頁)と答えている。このように四摂事は釈尊によって説かれたのであり、布施はその最初にある。
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