中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

襲撃事件の死者は29名負傷者143名

2014年03月03日 | 雲南省

3月1日に昆明駅で起きた「テロリスト」に拠るとされる、無差別殺傷事件は、当然ながら中国では大きな事件として報道されています。昨日2日の夜7時からの全国ネットで放送されるニュース番組「新聞聯報」と云うTV番組でもトップニュースは、昆明駅で起きた襲撃事件でした。この番組は、30分の番組ですが、その内7分近くに亘り、この事件に関するニュースを報じていました。中国では今回の事件は、昆明3・01事件等と称されています。

3日の今日も、TV ニュースのトップは依然として昆明駅前で起きた事件関係のニュースです。献血の為に多くの市民が献血に訪れている事、昨晩は昆明駅広場で、多くの市民が集まり、終夜、追悼集会を開いた事等が報じられています。また、昆明市内の多く人が集まる場所や小学校、幼稚園等の周辺でも警備が強化され、自動小銃を持った警察・公安関係者による市内の巡視も頻繁に行われているそうです。

鳳凰網(電子版)等に拠ると、3月2日時点での死者は29名、負傷者は143名との事です。また、負傷者の内70名が重症との事。鳳凰網(電子版)等に拠れば、多くの負傷者が運び込まれた昆明市内の某病院の医者の話として、患者の大半が腹部、胸を刃物で刺されたり、頭部や頚部を切り付けられた事による傷だったとの事です。重傷者の中には妊娠六ヶ月の妊婦も居るそうですが、危機は脱し何とか命は取り留めたそうです。

雲南網(電子版)に拠れば、襲撃した集団は、長さ60Cセンチメートルから70センチメートルの刀(中国語では長刀)を手に、手当たり次第、駅前に居た人や逃げる人々を追いかけ、切り付け多くの人々を殺傷したとの事です。

昆明駅前には広場があり、その広場には大きな水牛の銅像があるのですが、その周辺で襲撃が始まったとの事。道路を隔てた奥に三階建ての昆明駅があり、一階の右手が切符売り場となっていますが、一部の襲撃者は、逃げる人々を追い掛けその切符売り場にも乱入して人々を殺傷したそうです。昆明駅の切符売り場はかなり広いのですが、この切符売り場に逃げ込んだ人は、正面が窓口となっており、左右は壁ですので逃げ場を失った状態になったと思われます。(駅正面中央に、階段・エレベーターがあり、2階、3階が待合室)

昆明駅の一階の正面の左側には、ホテル、売店、食堂等が並んでいますが、一階にある某ファストフードの店には、多くの人が逃げ込んだそうですが、従業員やお客が協力して、入り口に椅子やテーブルでバリケードを築き、襲撃犯の進入を防いだとの事です。また、この店では負傷者の簡単な治療もしたとの事。

昆明政府は今回の事件を、現場の状況から組織的な「テロリスト」による「暴力テロ」と断定したそうです。



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