中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

茶葉蛋に付いて

2018年05月30日 | 中国事情

私が初めて中国に足を踏み入れたのは1988年9月の事で、その後二年程中国に滞在しておりました。その頃よく食べた食べ物の一つに、中国語で茶葉蛋と呼ばれる食べ物があります。特に中国国内を旅行する際には、旅先でよく食べたものでした。

今はその様な事は無いのですが、1980年代の末頃には、中国も場所に拠っては、地方都市では安心して、気軽に食べる事の出来る物も左程は多くなかったのです。また、衛生状態も必ずしも良いとも云えず旅先では、長距離バスを利用する事も多かったので、その様な時には出来るだけ果物や茶葉蛋で一食済ませる事もしばしばでした。その様な事もあり、茶葉蛋は私にとって大変に懐かしい中国の食べ物の一つになっています。

大理市の食堂の店先でも、茶葉蛋は売っており一個2元から2.5元位で売られています。今滅多に食べる事は無いのでが、実を云えば茶葉蛋とは名前ばかりでゆで卵と云う様な物が多いのです。茹で過ぎで白身の部分が変色して堅くなって居ると云う様な代物も多いのです。中国に店を展開してる日系コンビニにも茶葉蛋は置いてあったと思いますが、そう意味では茶葉蛋は、かなり一般的な食べ物と云えると思います。貴州等では、米線にトッピングとして茶葉蛋を入れる店もあり、貴陽市の滞在中には、牛肉米線を食べる際には、時々茶葉蛋を入れて食べていましたが、茶葉蛋をちゃんと作っている店の茶葉蛋は美味しいものです。

 

大理市の食堂等の店頭で売られている茶葉蛋。一個2元から2.5元。1988年頃茶葉蛋が、一個幾らしたかは、全く覚えていません。

 

茶葉蛋の作り方色々ある様ですが、一般には、八角、桂皮、花椒、五香粉等調味料、お茶の葉、生醤油、老醤油、糖、塩等を加えるとの事。場合に拠り、紹興酒等の料理酒を加える様ですが、意外にも緑茶では無く、紅茶を使う場合も多い様です。

 

 

茶葉蛋とは名ばかりで、実は「ゆで卵」と変わらないと云うのも多く、最近は余り美味しい茶葉蛋にはお目にかかって居ません。

 


この様に米線に茶葉蛋を入れて食べるのも美味しいものです。店に拠りトッピングが出来ます。

袁牧著「髄園食単」と云う本の中の茶葉蛋

 



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