中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

貴州省の搗臼について

2013年10月16日 | 中国貴州少数民族の村

貴州省の農村部に住むトン族や苗族の村へ行くと今でも、搗臼が活躍して現役で働いているのを良く見かけます。この「搗臼」を使い今でも脱穀や精米が行われています。また、地域により「搗臼」を使いモチを搗くところも有るとの事です。「搗臼は辞書などで調べると中国語では、「搗臼」(dao jiu)と云うようですが、トン族や苗族の村では、何と呼ばれているか分かりません。私も以前から、村で何度もこの搗臼は見かけていたのですが、実を言えば最近になって日本語で「搗臼」と呼ぶことを知った次第です。「搗臼」を私は日本では見たことはありませんで、今から三年前に貴州省で初めてこの「搗臼」を見ました。

貴州省のトン族のある村で見かけた「搗臼」。これが「搗臼」と呼ぶとは最近まで知りませんでした。これをどのようにして使うか、何に使うかは、実際村人がこれを使っているのを度々見ていたので一応は知っていましたが、、、、。

 

こちらはやはり貴州省の別の苗族の村で見かけた「搗臼」。足で柄の部分踏んで、杵を上下に動かす。

 

これはやはり貴州省の別のトン族の村で見かけた「搗臼」。

 

こちらはある苗族の村で見かけた「搗臼」。こちらは杵の部分が木で出来ています。


「搗臼」を使い脱穀している所。二人で搗臼を使い脱穀していました。柄の部分を足で踏む。

 

こちらは一人で搗臼を使い脱穀している所。この「搗臼」を使い精米もするそうですが、私は残念ながらその精米をする様子は見たことがありません。杵が石の場合と木製の二種類在るようです。

 

「搗臼」を使い唐辛子を粉にしている所。


棒を使い唐辛子が均等に粉になるよう唐辛子をかき混ぜているところ。

 

 こちらは杵の部分が石で出来ています。このように杵の部分が木製と石製の二種類在るようです。当然雲南省にも、この搗臼は在ると思いますが、私は今の所雲南省ではこの搗臼を見かけていません。

貴州省でも郷レベルになると、最近は「搗臼」も使われなくなり、搗臼の石臼の部分がこのように打ち捨てられている光景を良く見ます。

 

貴州省でも「郷」「鎮」レベルでは、精米や脱穀等の機械化が進んでおり「搗臼」が、今でも使われている光景はほとんど見かけません。後数年も経てば、「搗臼」で脱穀したり、精米する光景も次第に姿を消し、「石臼」の部分のみが村々のあちらこちらに残ると言う事が増えるかもしれません。尚、場所により「搗臼」でモチを搗く地方も在るそうですが、私は「搗臼」でモチを搗く光景も見たことはありません。



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