中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

貴州少数民族の村の高床式倉庫

2013年11月08日 | 中国貴州少数民族の村

貴州省の少数民族の村では、「はぜ架け」して天日乾燥した稲は、脱穀しないで、そのままの状態で高床式の倉庫に保管されるようです。高床式の倉庫に、稲を保管する理由の一つとしては、ネズミ等の被害を防ぐ為、そして、湿気などで貯蔵してある米やとうもろこし等の穀物にカビが生える事を防ぐ為との事です。

また、その高床式倉庫は、家から離れた所、又は村から外れた所に倉庫がある村が多いようですが、高床式倉庫を村の外れに建てる理由は火災が起きた場合に、火災から倉庫を守る為だそうです。貴州省に住む少数民族に家は圧倒的に木造の家が多いので、もし、火災が起きても食料等を貯蔵しておく大事な倉庫を火災から守る為に、村の外れた場所等に倉庫を建てるようです。

貴州省黎平県黄崗村は、高床式倉庫が池の上にある事でも有名ですが、池の上に高床式倉庫を建てる理由の一つは、もし火災が起きても倉庫が延焼しない為だそうです。また、ネズミ等の害虫の被害を防ぐ為にも池の上に高床式倉庫を建てるそうです。また、その池には鯉等の魚が飼われています。

私は以前は貴州省に滞在していましたが、時々新聞等で苗族やトン族の村で火災が起きたという報道を目にしました。貴州省の少数民族が住む地域は、一般に平地も少ない事もあり、家が密集しています。家が木造の上に、家が狭い場所に集中して建てられているので、一旦火災が起きると被害も大きく、延焼する家の数も多いようです。確か2012年にも、あるトン族の村で30棟程焼ける火事があったように記憶していますが、年に1,2度大きな火災が有ったように思いす。

貴州省の少数民族の村では、火災から倉庫を守る為に、多くの場合高床式倉庫は家や村からは離れた所に建てられています。

写真の手前は高床式倉庫。このように村外れに倉庫があります。


貴州省黎平県黄崗村の高床式倉庫の一部はこの様に、二階建てで、上が「はぜ」で下が倉庫となっています。

 

貴州省黎平県黄崗村の高床式倉庫は池の上に建てられています。火災から倉庫を守る為とネズミ等の被害を防ぐ為池の上に建てるそうです。この写真では、はっきりしませんが高床式倉庫の下は池となっていて、池には鯉等が飼われています。

 

「穂刈り」して天日乾燥した稲を、そのまま倉庫の中に保管します。

 

新しく建てられた高床式倉庫。屋根は杉の樹葺きです。家からは大分離れた所にあります。

 

貴州省の少数民族「水族」の高床式倉庫。家からはかなり離れた場所にありました。

 

高床式倉庫の屋根は、杉の樹川葺きが多いのですか、この倉庫の屋根は瓦葺きの大変立派な倉庫です。

 

貴州省のある苗族の村の高床式倉庫と「はぜ」。

 

ある苗族の村の高床式倉庫と家。この高床式倉庫も二階建て。


ある苗族の村のはぜと高床式倉庫。この倉庫の中に稲やトウモロコシ等が貯蔵される。


トン族の村、占里村の高床式倉庫。やはり家から離れた場所に建てられています。


 

 貴州省のトン族の村の高床式倉庫。こちらも屋根は瓦葺きです。

 

 

 



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