中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

大理州の不動産事情その1

2017年08月29日 | 大理古城

最近、私のところで日本語を習い始めた人の中に、不動産関係の仕事をしている人がいます。その人の話に拠れば、大理古城周辺の新規物件は、売れ切れ状態の事です。値段も去年と比べ平均3割程値上がりしたとの事。

大理市の中心地である下関でも、以前は、1平方メートル5000元前後だった物件が、今年は7000元前後まで高騰しているとの事です。中には、8000元から9000元迄値上がりしたとの事で下関等でも、新規のマンションを購入する人は、待たされる状態で、中古物件(中国語では二手房と云う。)位しかないとの事です。(注:中国では、不動産は一平方メートルの単価で不動産の価格を計算します。)

今、私の中国人の知人が、大理市に投資の為のマンションを買いに来ており、私もその知人と一緒に幾つかの物件を見て回っています。私は、元々不動産の投資とかには全く縁の無い人間ですが、大理の不動産の実態を知る上で、大変良い機会と思い付き合っています。

その私の知人は、南京の人なのですが、大理で不動産投資をする理由は、俗に北上広と云われる北京、上海、広東、深圳等の一線級の都市は去年から値上がりの幅が少なくなっており、投資としての魅力は減っているとの事です。それに引き換え、去年の暮れから、中国の三、四線級の都市での不動産の値上がりの幅が大きいので大理市にマンションを買う事にしたとの事。(注:中国では、都市は一線級、二線級、三線級、四線級、五線級と区別されます。)

例えば、安徽省の三線級の都市に数えられる無湖市の場合は、去年暮に1平方メートル7000元だった物が、今年の6月には、10000元迄値上がりしたとの事。広東省等では、1平方メートルが最低でも5万元との事ですので、お金に余裕のある人は、競うようにして大理市等三、四線級の都市で不動産投資をしているとの事です。

ある中国人は、1年半前に大理大学の近くに約60万元でマンションを購入したそうですが、今年6月に売却したところ何と120万元で売れたとの事です。その人は、今後大幅な値上がりが期待出来る別な場所に、つい最近約160平方メートルのマンションを買う事にしたそうですが、契約した時点では1平方メートル約5000元だったそうです。

2016年の「第一財形週刊」と云う雑誌に拠れば、中国にある338の都市は、それぞれ一線級、二線級、三線級、四線級、五線級と区分されるとの事で、雲南省の場合は省都昆明市が二線級の都市で、他は、麗江市が三線級、大理州、玉渓市、曲靖市が四線級に位置づけられるそうです。それ以外の保山市、西双版納等は5線級の都市との事。

 



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