中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

雲南省の昆虫食イナゴ

2016年12月29日 | 少数民族の食べ物

イナゴを雲南省等では、「蝗虫」とは云わないで「蚂蚱」と呼ぶ様です。大理市や大理古城内にある農貿市場でも、10月頃からイナゴが売られているのを見かける事が出来ます。値段を聞いたところ、「一斤18元」との答えが返ってきました。中国ですから、中国語で云うところの「讨价还价」、「打折」をすればもっと安くなると思いますが、特に買う気もなかったので値段を聞いてだけでした。値切れば当然の事ですが、もっと安くなると思います。大理市では、豚ロースが、一斤16元から18元前後ですから、イナゴも結構な値段だと云えます。

雲南省では、その民族によりイナゴの食し方にも色々あるようです。多くの場合は、獲ったイナゴをかまゆでして、その後天日で乾かし、食べる時に、油で揚げて食べると云う食べ方が一般的との事です。大理古城の食堂の店頭にも食材としてイナゴが並んでいますが、食べたことはありません。

農貿市場で売られているイナゴ。雲南省では「蚂蚱」と呼ぶのが一般的との事。


大理等では、一斤(500グラム)15元から18元ほどで売られています。豚肉と同じ値段か、やや高い値段ですから、かなりの値段と云えます。

 

雲南省での、イナゴのもう一つの食べ方としてはイナゴを「腌制」に加工する食べ方もあるとの事です。これは、イナゴの羽や足を取り除き、内臓も取り除いた後に、鍋で茹でて、その後2,3日、天日晒した後、フライパンで炒り、塩 ショウガ、白酒等を加え甕の中に入れ発酵させるとの事。この様にして出来たのが、イナゴの「腌制」との事です。これも、私は食べた事はありません。また、雲南省では場所により、イナゴ酒と云うのもあるとの事です。これはイナゴを、白酒等に入れて作るとの事です。 

このブログでも何度か触れた事のある巍山県南詔鎮の特産物の一つに「蚂蚱酱|と云う物があります。蚂蚱をイナゴとは知りませんでしたので、食べて見ようとも思いませんでしたが、今度巍山県に行ったら、どんなものか食べて見ようと思います。そもそも、イナゴを地域に拠っては、蚂蚱と呼ぶとは知らなかったので、この看板を見ても大して興味はあり来ませんでしたが、今度機会があれば、どんな味がするのか一度は試して見たいと思います。


巍山県南詔鎮にある蚂蚱酱を専門に売る店。イナゴの老舗の様です。


巍山県南詔鎮で売られているイナゴの佃煮の様な物。これが巍山県の特産の蚂蚱醤なのか実のところはっきりしません。

 

以前、このブログでも触れた事があるのですが、中国では貴州省のトン族の村へ行った際に祭りのご馳走の食卓にイナゴのから揚げが出てきて食べたことがありますが、雲南省では、未だ食べたことはありません。貴州でイナゴを何と呼ぶかは、残念な事に聞かないで仕舞いました。

 雲南省の「昆虫食」について

 雲南省・貴州省の昆虫食その2



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