中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

雲南省・貴州省の昆虫食その2

2013年05月19日 | 少数民族の食べ物

以前貴州省は黎平県のトン族の村へ行った事があります。その村で祭りが行われるという事で、その祭を見学に行きました。祭りの時には、村人から声を掛けられ、祭りならではのご馳走をいただく機会も多いです。その村で祭りを見学していたら、「一緒に食事をしませんか」と声を掛けられたので、お言葉に甘えてご馳走になりました。トン族の村では、祭りの時には必ずご馳走の一つとして出される羊瘪(ヤンビエ)やお強以外にはイナゴが、食卓に並びました。出されたイナゴは、油で揚げてありました。トン族は以前と比べると、普段はもち米は食べなくなったようですが、今でも祭りの時には必ずお強を食べます。


黎平県のあるトン族の村の祭りの食卓に並んだ料理の数々。その料理の中にイナゴがありました。美味しかったです。

 

これは雲南省麗江市のある県の農易市場で見かけた「竹虫」。竹に寄生する蛾の幼虫との事。貴州省の黔東南凱里市の黎平県や榕江県等でも時々見かけますが、雲南省ほどは頻繁には見かけません。今回出されたFAO(国連食糧農業機関)の調査報告書によれば、中国以外のタイ、カンボジア等の東南アジアで、広く食べられているそうです。

 

これは雲南省や貴州省で見た昆虫ですが、これも場所により食べるようです。何という昆虫かは分かりません。

 

こちらは大理古城で見かけた「イナゴ」のから揚げ。

 

 こちらは雲南省建水県のお店で見かけた「昆虫」の数々。「ヤゴ」「竹虫」「イナゴ」「セミ」等が並んでいますが、それと一緒に名前が分からない黒い虫もありました。このように串刺しにしてあり、炭火で焼いて食べます。値段は、物によりますが一本3元から5元で結構高いです。赤いのは川エビやザリガニです。


蜂を売っているのは、貴州省では良く見かけましたが、無論何時も、何処でも売っているという感じではありませんでした。蜂は貴州省榕江県で、やはり祭りの時に食べた事があります。値段は、幾らするか尋ねたところ一斤(500g)38元と話していました。私が食べたのはスズメ蜂でしたが。(注*豚肉は部位に寄りますが一斤12から15元)

国連食糧農業機関(FAO)から出された調査報告書に、写真が載せてあり、そこには二番目に食べられている昆虫として「芋虫」がありますが、私は今の所「芋虫」を売っているのを見ておりません。で残念ながら今にいたる迄、芋虫は食べた事もありません。世界で一番食べられているという「カブトムシ」も食べた事はないのですが、なんとなく味などについては想像、見当がつきます。カブトムシは、イナゴ、蜂、ヤゴ、竹虫など同じような食感だと思いますが、芋虫はチョッと想像が付きません。



最新の画像もっと見る