中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

大理鎮を訪れる観光客が増える

2015年04月27日 | 大理古城

私は、今大理鎮に滞在中ですが、今年になって大理古城を訪れる観光客は大幅に増えている様です。特に、今年になって大理を訪れる観光客が急に増えている理由として、今年1月に、習近平総書記が大理州湾橋鎮古生村を訪れた事、大理州を舞台にした映画「心花路放」が去年10月に放映され大ヒットした事、人気ドキュメンタリー番組「舌先上中国」第二部でも、北京から大理に移民として移り住んできた若い夫婦の生活の様子を取り上げ放送した事等が、その理由として挙げられているようです。

他の都市から、大理に移り住んでくる人を、大理では俗に「移民」と云う様ですが、当然の事ですが、大理は、北京や上海等の一線級の都市と比べれば、まだ、土地や家も安い上に、生活費も安く、生活環境も快適なので多くの人が大都会から「移民」として移り住んで来ている様です。

大理州の大理古城や双廊村でも撮影された映画「心花路放」は、中国では有名な監督が撮った上に、人気の俳優が主演した事もあり、この映画は大ヒットした様です。中国では、映画が映画館で上演された後、その映画が画像サイトの「優酷网」等にアップされるのですが、この映画の再生回数は一億回を超えています。また、この映画の興行収入は、昨年上演された映画の中でも三位以内に入ったそうで、この映画も大理への観光客の増加に一役かったとの事です。実は、私もこの映画は辛抱して何とか観たのですが、何故こんな映画がヒットしたのか、私には分かりませんでした。私の知り合いの中国人はこの映画を評して「太差」と云いましたが私も同感です。

 中国は、5月1日から5月3日迄労働節で休みですが、その後続いて大理鎮では、白族の祭、三月街が開かれると云う事もあり、大理鎮の宿は予約で、ほぼ埋まっているそうです。また、通常は80元程の宿の値段が、2倍、3倍に値上げされている様です。大理古城内の宿によっては、一泊5、6百元に迄高騰した宿もあるとの事ですので、今後春節や中秋節等の休暇中に大理鎮を訪れる人は注意が必要の様です。早めに予約しないと泊まれない事もあり得るかもしれませんので大理古城を訪れる人は注意した方が良いかもしれません。

 多くの宿が2倍、3倍と値上げする中で、労働節中でも、通常より一泊20元しか値上げし無い様な良心的な宿もあります。また、大理鎮で食堂、レストラン、ゲストハウス、土産物屋等を営み商売をしている人々は、大理鎮にやって来る観光客が増える事を歓迎する人が多い中で、これ以上観光客が増えて欲しくないと云う様な人も居ないわけでもありません。私の知り合いの中国人の様に、これ以上観光客が増えると受け入れ能力が超える、環境汚染や環境破壊が心配だと話す人もいます。その中国人は、1989年から大理古城で、大理古城を訪れる外国人観光客を主な相手として商売をして居る人で、大理の変化を目のあたりにしている人です。また、他所から商売目当ての人が多勢押し寄せてきて、家屋の高騰や店賃の高騰を招き、それに伴い物価の上昇も起きるのが心配と話して居る様な人もいますが、多くの人は、年々観光客が増えるのを歓迎し、喜んでいる様です。

近年、雲南省の麗江は商業化が激しく、麗江を訪れる中国人は期待外れで失望して帰る人も多い様ですが、大理古城も近い内、そうなるかも知れません。最近では、大理鎮に見切りをつけ、大理鎮を離れ、別の鎮や村へ移る人も多い様です。

 



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