中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

「鶏蛋果」と云う果物

2014年11月27日 | 雲南省

11月の初旬に久しぶりに雲南省の省都昆明市を訪れて来ました。1989年に昆明市にある雲南民族学院に語学留学していた事もあり昆明市は、私にとっては中国の中でも特に愛着のある場所の一つです。私は、今は雲南省の大理州に滞在して居る事もあり、貴州省等の中国の外の省へ行くには、どうしても一度昆明市へ出る必要があります。大理州から、先ず昆明市へ向かい、その後昆明市で目的地へ向かうと云う事になります。

特に、昆明市に何泊もする必要もないのですが、昆明市に行くとついつい二日、三日と泊まる事が多いです。昆明市に泊まっても散策する場所は大抵決まっており、だいたい雲南民族学院があった場所(現在は雲南民族大学となり、大学も別の場所に移転しました)とか、翠湖公園周辺とか、鳥花市場とか、その昔語学留学していた折に良く足を運んだ場所へと自然足が向かいます。大学があった場所は無論の事ですが、昆明市も、外の多くの中国の都市と同じく激変を遂げ昔の面影は殆んどありませんが、よく見ると一部の場所には、1989年頃を忍ばせる建物等も残っており、私としては大変に懐かしいです。

先日昆明駅の近くの果物屋で、初めて見かける果物を見つけたのでツイツイ買ってみました。何せ初めて見る果物だったので2個だけ買いましたが、店の人に果物の名前を聞いたら「鶏蛋果」との返事が返ってきました。食べて見て、この果物が「鶏蛋果」と云う名前が付いた訳が解った様な気がしました。と云うのは、この果物はまさしく茹でた卵の黄身の様な感じでもあり、ホクホクとしたかぼちゃの様でもあり、左程甘くもなくとても美味しいものです。誰が名付けたかはわかりませんが本当に茹でた卵の黄身の様な触感で、「鶏蛋果」とは良く名付けたものだと感心しました。

 

「鶏蛋果」と云う果物、青いうちは食べられません。この様に全体が黄色くなると食べ頃との事です。二個で8元程。青いうちに食べると渋くて食べられません。渋柿を食べているような感じです。

 

食べた触感は茹でた卵の黄身の様です。またはホクホクしたカボチャの様です。左程甘くもなく大変に美味しいです。大理州に戻りこの果物が売っていないかどうか探しているのですが、今の処見つけていません。


 この「鶏蛋果」と云う果物は中南米が原産地との事ですが学名は「Passiflora edulia Sim」との事。この果物をもう一度是非とも食べたいと思い探していますが、まだ大理州では売っているのを見ておりません。

 



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