中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

8月8日に起きた四川省九塞溝の地震について

2017年08月12日 | 中国事情

今回起きた四川省阿坝州九寨溝県で起きた震度7の地震による被害は、11日午前8時の時点での被害状況は、死者20名、負傷者493名(内45名が重症)との事です。今回起きた地震が四川省で起きた事、世界遺産でもあり、世界的にも有名な観光地九寨溝県で起きたと云う事で、中国のメディアの注目度も何時になく高い様に感じられます。

地震が起きた当座は、私の微信の朋友圏にも中国人からの書き込みが数多く寄せられました。一つには、今回の地震で、2008年に四川省汶川県で起きた大地震を思い起こした人も多かった様に思います。また、今回地震が起きた場所が、世界的にも有名な観光地であった事も多くの人の耳目を集めた所以と思います。その様な理由で、私の微信の朋友圏にも、無事を祈る書き込みが沢山寄せられていました。

7、8月は観光シーズンと云う事もあり、被災当日には、約3万5千人近い数の観光客が九寨溝を訪れていたとの事です。偶々テレビを見ていて、ニュース速報で四川省九寨溝で震度7の地震が起きたと聞いた際には、かなりの被害が出るのではと思ったのですが、幸いな事には、地震の規模の割には、被害が少なかった様に思います。

新聞報道に拠れば、2008年に起きた四川大地震後に、建物の耐震性が強化された事もあり、全壊した家屋が地震の規模の割には少なかったとの事です。また、倒壊した家屋の下敷きになり死亡する様な被害も少なかったとの事です。

また、海外網(電子版)の報道に拠れば、韓国、台湾、イタリヤ、カナダ、シンガポール等の海外から、約1800名の海外旅行客が、地震当時九塞溝に滞在していたそうで、内二名が骨折等のケガをし、入院したとの事ですが、二名以外の海外からの全ての旅行客は無事に安全な場所に避難したとの事です。

今回震度7の地震が起きた事で、何故四川では、大地震が多いのかと云う疑問も中国人の間にはある様ですが、意外と云うべきか、新京報(電子版)に拠れば、震度7以上の地震が、中国の中でも一番多いのは台湾で49回、序で、新疆の23回、四川の22回、雲南の21回、西蔵の16回と続くとの事です。私もそうですが、多くの中国人には2008年に起きた四川省の地震の印象が強くある様で、それで多くの人々が、また四川で大地震が起きたと思い、そして今回の地震には特別の関心を寄せた様です。

尚、10日付の春城晩報(雲南省昆明で発行されている新聞)に拠ると、雲南省からの観光客も、20数名程九塞溝に滞在していたそうですが、全員無事に成都市に辿り着いたとの事です。

九寨沟県の面積は約5290平方キロで、県の下には3つの鎮と14の郷があり、2015年の時点での九塞溝県の総人口は約8万1千人で、2015年度でのGDPは24億元との事。

 

 



 



最新の画像もっと見る